「空気感」嘘を愛する女 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
空気感
クリックして本文を読む
振り返ってみたら、崖っぷちをずっと歩いてるような話しだった。
結婚詐欺に会った人の内情とかはこおいうものなのであろうか?
信じたい。でも、何を信じれば良いのだろうか?そんな問いかけがずっと続く。
とても面白いテーマで脚本であったわけなのだが…愛情には裏付けが必要なのだと暗に提示されてるようだった。
まあ、彼女が信じたい真実に辿り着けて良かったんだろうね。
「裏付け」を得て「確信」に変わった愛情は強いのだろうなとも思えるが…それまで頑なに信じて疑わなかったもののはずが、薄氷の如く脆く崩れ去るのに数秒も要らないんだとも思えた。
ますます「愛」というものの所在が分からなくなる。
彼女が彼に向ける愛は、自己肯定の副産物にしか思えず…一見ハッピーエンドに見えもするが、その内訳を考えると心底良かったねとは言いづらい。
傲慢な女性が高らかに勝利宣言をするに至る話しにも思える。
まあ、でも、そおいうものなのだろう…絶妙なリアリティを感じずにはおれない。
メインキャストの方々が放つ空気感は良かったなあ…キャスティングの勝利とも思えるけど、皆さま台詞以外のとこにも、そのキャラが息づいていたと思える。
伏線というか…彼の行動や言動が過去から連なるものであって、よく練られた人物像だったと思えたなあ。
端的にに言うと「怖い話し」だった。
人の本質が見れます。
コメントする