劇場公開日 2018年1月20日

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「タイトルが結末を表しています。」嘘を愛する女 みーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5タイトルが結末を表しています。

2018年1月28日
iPhoneアプリから投稿

嘘を愛する女。

真実を知っても尚、偽名であるきっちゃんと呼ぶ主人公。
全てを知って受け入れた上で、彼がついた小出桔平という嘘を愛した、嘘を愛する女。

本来であれば背負って生きていかないといけない過去だけど、生きてる限り時は経ち、いつまでもそこに捉われてはいられない。

主人公と出会い、傷ついた心が解れていき、2人の幸せな未来を想像してしまう自分と、過去と嘘の罪悪感との狭間で苦しんでいた桔平を誰も責められないと思います。
どんな人でも、幸せになる資格はある。
テーマはとても良く、桔平の書いた小説の意図がわかったときは号泣してしまいました。

ただ、豪華なキャストであったため川栄李奈や黒木瞳やDAIGOなどそれぞれを掘り下げて欲しかったです。
川栄李奈は結局なんだったの?となってしまいました。
主人公の仕事はどうなったのか、目覚めた桔平とはどうなるのか、ラストは余韻と想像の余地を残したかったんだと思いますが、きちんと描いて欲しかったので、その辺りがすこし残念でした。

派手な演出がない分、主人公と桔平の心情を考えながら、また自分の過去の恋愛と重ねながらでも、大人がゆっくり観られる恋愛映画でした。

みい