「クレーン撮影」嘘を愛する女 太陽伝さんの映画レビュー(感想・評価)
クレーン撮影
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予備知識なく、ただ新人監督の作品とのことで余り期待しなかったのですが、楽しめました。出だしから、てらいもなく肩ひじ張ることなく固定カメラで抑え気味な語りに却って引き込まれました。
レヴューを見ますと余り評判は芳しくないみたいなのが意外です。
最後桜の季節、病室から窓外を眺める長澤まさみの顔にそよがれた白いカーテンが揺らめく一瞬、時が止まりかけ高橋一生の目覚めへと流れるシーンは、やはり震えを覚えました。
面白かったのはもう1つ。小説の中に出てくる灯台をとうとう見つけ出すシーン、車が灯台を目指し突き進むそのシーンが今までの固定カメラから勇躍クレーン撮影にと展開していくところも胸打たれました。次回作期待したいです。
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