「汚職まみれの国から生まれたカリスマ」MASTER マスター とえさんの映画レビュー(感想・評価)
汚職まみれの国から生まれたカリスマ
面白かったなぁ〜
話がとてもザックリしてて、いろいろ詰めが甘いかなぁ〜と思いつつ
これはエンターテイメントとして楽しめば良いんじゃないかと思った
マルチ商法で金を集めるチン会長が、カリスマを発揮して、次から次へと人を騙していって、まるで自分は神にでもなった気分でいるあたりがカルトっぽくて特に面白かった
それにこれは「警察の汚職を一掃する!」と息巻く若手刑事が悪に立ち向かい、理想と現実の間で挫折からの成長していく物語でもあって
それが、ベテラン俳優のイ・ビョンホンに立ち向かっていく若手俳優カン・ドンウォンの姿とシンクロしてて楽しませてくれる
詐欺師と刑事が腹の探り合いをしながら、どちらが最後まで騙し切るかというゲームの中、
最後の最後まで、二人が出会う瞬間がなく、だからこそ、そのゲームが最後まで成立してるという展開も楽しかった
でも思うのは、残念ながら、それでも韓国の汚職はなくならないという現実
しかし、その希望を捨てない能天気さも、この映画のエンターテイメントとしての面白さかなと思う
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