「トリック・予想・予知・予言の線引」ラプラスの魔女 シャンゼリゼさんの映画レビュー(感想・評価)
トリック・予想・予知・予言の線引
何でレビューが低いのだろう?と不思議に思い鑑賞しました。
原作を読んでおりませんのであくまで映画を観た印象です。
人により好みも有ると思いますがトヨエツの怪演が最後は全て持って行ってしまった印象。自分はトヨエツの狂気の演技悪く無いと思います。
その為他の登場人物の印象が薄くなったり櫻井君の演技や滑舌の悪さが気になったりしました。
青江教授が主人公でしょうけど本当に印象薄い。本人曰く「本当に運転するだけ」
ミステリー映画だと思っていたのでトリック暴きが有ると思っいたのですが本当に超能力なんですね!
殺人トリックの超常現象や超能力、これらの扱いは本当に難しい。
賢人がサイコロの目を当てるのを青江教授は「思い通りに目を出せる」トリックや技と感じたが実際には手からサイコロが離れる時の力や重量や落下地点迄の距離を計算しての予測。しかし円華は紙飛行機を投げ一周させ元の場所に落としたりしている訳で手を離れたものの予測とは矛盾してしまいます。
自分の手から離した物体の動きは予測出来るものとして自分とは関係無い所で動く物体や映画の様に停められた車の落下地点や自然現象まで予測出来るのか…ましてや未来予知など出来るのか…映画の中で非常に重要だと思いますがトリック・予測・予想・予知・予言の線引きが凄く曖昧に扱われている気がしました。
竜巻の予測は難しいとしつつ最期の廃墟には場所も時間もぴったりにダウンバーストが起きていて変ですし(本来なら車が落ちて来て一番驚くのは犯人の賢人では?)
円華がドライアイス?で硫化水素殺人の再現をするシーンにしても何度も青江教授の立ち位置を指示していて殺人方法として成り立つのか非常に疑問です。
広瀬すずさんは相変わらずカワイイですし好きな役者さんですが、こういった映画だと可愛さが浮いてしまった部分も有ったかなと感じました。
竜巻やダウンバーストのCGは中々良かったです。廃墟のCGは立体感が無く変でしたが。