「良かった」EUREKA 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション なべかつさんの映画レビュー(感想・評価)
良かった
悪い点はほかのコメントで皆さんが挙げていることと共通する部分が多いので書きません。
良い点は、エウレカシリーズの中でまだ救いがある方の終わり方だったことです。
アニメ原作の本来の考えていた終わりであるニュー・オーダー。旧劇場版に至っては一緒には過ごすものの記憶喪失とかいう残酷な仕打ち。
今回は一度終わった少女の力を、大切なものを守るためにもう一度使いたいと強く願う。
今までは、その願いによって、レントンとは離れ離れになっている運命にあったが
今回は違う。レントンは死んでも尚、別世界線から自分をスカブ(ニルバーシュ)と一つになり(僕は最後理解が追い付かなかったので、そう思うようにしました)として、エウレカを守るためにこの世界に来た。
そしてエウレカの意識に応え、スカブとしてエウレカの想いに応えた。
その結果エウレカの力が復活。
この時最後の力を使用したためか、スカブコーラルのなかには戻って行ったのでしょう。
戻りゆくエウレカに、スカブの中(精神世界?)
で強く抱き締めるレントン。
彼女がいくら世界の敵になっても
そばに居続けれるのは彼だけ。
最愛のレントン永遠にそばにいる(スカブの中での意識として、エウレカと一緒にあり続ける)ことを約束する。
人間の姿ではありませんが、二人がずっと一緒であり続けることができる終わりというのは
テレビ版の終わりを彷彿させて、いいではありませんか。
バックに流れるwhen wish upon starが、それを尚紐付けて来て、色んなシーンを頭を巡り、気持ちが溢れてしまいました。流石に泣きました。
テレビのエピソードで、次の世代のためにサクヤ(人形コーラリアン)とノルブが道を切り開くエピソードがあります。
今回のエウレカとレントンは、その二人の面影をうっすらと感じました。
これからこの世界で生きていく、アイリスのために。
…そんな描写があれば、もっとよかったのになあなんて思いました。
ところどころ、テレビ原作などで感じたテーマ(家族愛、子を思う愛情など)を随所に感じれたので
シナリオは完全に別物でしたが、テーマ(世界観)としては、エウレカだな。と感じる点があり、満足でした。
今後、アイリスが主役である物語も見てみたいです。
家族としての愛情を強く受けた彼女であれば、きっとスカブと共存の道を切り開くための重要な存在になれるはずだと思います。
ホランド、デューイの扱いが雑いのはポケ虹見てたんでそこまでダメージはありませんでしたが
そこは、あまり満足できていません。
途中で藤原さんが亡くなられたことで、声優交代してイメージが合わなくなり、大幅プロット変更があったんだと思いたい。