「京田総監督の真意」交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1 ゴンさんの映画レビュー(感想・評価)
京田総監督の真意
僕はこの映画を作品としてみることはできません。完全に導入編です。エウレカセブン ハイエボリューションは二部構成と言っても過言ではないでしょう。はっきり言って見所は冒頭30分程度。あとは言ってしまえば、「序」です。物語の再構築に向けて、どこがどう変わったのかを、過去の映像と共に流します。同じ映像が何度か流れる場面もあります。京田監督は僕たちのキャラへの愛着が、どこにどのように散りばめられているのかを理解していないように思えます。物語の核心ともなりうるレントンの出生。これがアクセルの元で燻っていたのと、レイとチャールズの元で見える愛情を受けてきたのとでは大違いです。
もちろんアクセルを演じた青野さんは偉大な声優で、代わりを探してほしいとは思いません。
でも、それならホランドはどうなんだ。と思います。正直このクオリティで11年間待ってきた僕らを満足させるのは無理だと思います。だからといって完全新作を作れば、エウレカの世界観が壊れ、AOの二の舞になるだけ。その結果が「再構築」なら、僕らの待ち望むエウレカセブンはもう帰ってこないのかもしれない。
ただし、希望はあります。正直ここからはネタバレになってしまいますが。
次回予告。ちゃんと見たでしょうか?
完全に「破」ですよね。壊しに来ましたよね。
もうやるなら一周回ってあれぐらいやってもいいと思います。どうせ帰ってこないのなら、また作り上げろ!と思っていました。まさにその気持ちが通じたようなぶっ壊れ次回予告でしたね。しかも一瞬でしたけど、ぼくは見逃しませんでしたよ。あの機体。完全にAOのニルヴァーシュでしたよね。そして奥にいたのはspec3かv3でしょう。手前はspecVである可能性が高いと思います。更には半透明のジ・エンド幼生。極め付けがアイドルみたいな格好で笑顔を振りまくアネモネ。もういいよ!好きにやってくれ!最後まで付き合ってやるよ!そう思いました。僕の感想は以上です。エウレカの物語はまだまだ始まったばかり。暗い顔ばかりしても入られませんからね。