心が叫びたがってるんだ。のレビュー・感想・評価
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若い役者陣の好演光る青春映画
オリジナルに忠実に実写化している。それほど驚きもないが堅実な作りになっているので、オリジナルのアニメファンも初見の人も違和感なく見られる出来だ。
アニメ版ではしゃべるたまごなどのファンタジー要素もあったが、そのあたりは削ってストレートな青春映画に徹しているので、地味な印象を与えるかもしれないが、役者陣の好演技もあって、しっかりと作り上げられている。
4人の主要キャストがどれも秀逸でオリジナルキャラに迫る存在感だ。中でも佐藤浩市の息子、 寛一郎の力強さと脆さが同居したような佇まいが素晴らしかった。
ヒロインの芳根京子も実写にすると難しいキャラクターをしっかり演じきっていた。小動物っぽい可愛さがとても良かった。
芳根京子が歌う映画をもっと!
ドラマ「表参道高校合唱部!」で芳根京子の存在を知ってから、常々彼女の歌唱力を生かした作品にもっと出演してほしいと願っていた。ようやくこの実写版「心が叫びたがってるんだ。」で叶ったが、物語の設定上、歌うシーンは限られている。それでも十分素晴らしいが、やはり物足りない。もっともっと歌う映画に今後も出てほしい。
アニメ版に忠実で、オリジナルのファンも納得する人が多いんじゃないかな。ミュージカルの振り付けを練習しているシーンなど、「クラスの皆で作っている」感は、実写版のほうがよく伝わる。俳優たちのがんばりと、演出の巧さと、両方ある気がする。
今年の音楽青春映画としては、春に公開された「ハルチカ」には今ひとつ乗れなかったが、こちらは心から楽しめた。4人の「その先」も、いつか描かれたらいいなと思う。
【オリジナルアニメ版を見た翌晩に実写化版を鑑賞した感想を記す。それにしても、主役の4人の俳優さん達、皆、歌、上手いなあ。(特に芳根さんかな。)流石、若きスターである。】
■内容については、アニメ版に記載
■出演
坂上拓実(中島健人)
成瀬順(芳根京子)
仁藤菜月(石井杏奈)
田崎大樹(寛一郎)
オリジナルアニメの主役4人のイメージ通りである。
特に寛一郎。
キャスティングの勝利であろう。
◆感想
・今作は、今から6年前の作品だが、中島健人氏を始め、現在、皆さん素敵な大人になっている。(人間だからね。)
それにしても、中島健人氏は雰囲気が変わったなあ。
・他の方は、今と余り変わらない気がする。
・驚いたのは、坂上の事が好きなのに本当の事を言えない仁藤菜月の中学生時代を演じていたのが、森七菜さんだった事と、成瀬のお母さんを大塚寧々さんが演じていた事である。
ー 大塚寧々さんは、ファンであり美魔女代表格である。ー
・先生を演じた荒川良々も、飄々としていて良い味を出しているし、荻原みのりさんが出演しているのも、嬉しい。
<主要な役で出演している、当時は若手だった俳優さん達が、今や若手代表格になって活躍している。
物語の素晴らしさはそのまま生かし、実写化した、稀有な作品であろう。
但し、今作はオリジナルアニメを忠実に実写化しているので、連荘で観ると面白さは(内容が分かっているだけに)少し薄まってしまった。
これからは、気を付けよう。
マア、ナカナカ貴重な体験でありました。>
う~ん・・・
心が震えた!!
言葉。
いい映画でした
いろいろな感情になって感動する
人生の方向を変えてくれた映画。アニメも実写も両方観たけど本当によかった。
”自分が発した言葉で相手を傷つけてしまって言葉を封印された少女”
この映画を見た時の自分がヒロインの設定と全く一緒の状況で共感の嵐だった。
芳根京子さんの成瀬のあの揺らいでる体の動きと表情全てが表現できていてすごかった。言葉を喋れなくなった少女を演じるって相当難しいのに伝わってきて本当にすごかった。お城で成瀬が拓実に言いたい事を全て吐いたシーンは感動したし心に刺さった。凄く印象的だった。中島健人くんはあの王子様感を閉じ込めて拓実に慣れていてよかった。この作品の一番の目玉は最後のミュージカルのシーンだと思う。アニメも素敵だったけど実写も凄く表せていて何度見てもあの場面は圧倒される。曲も歌詞も素敵だし一言一言刺さる。この作品を見て影響受けたし、感動した。いろんな感情が混ざって涙がこみ上げてきた。こう言う表現者になりたいって初めて思った瞬間だった。
癒やされた
<最高の失恋>は、あなたをきっと強くする
そんなつもりはなかったんです~♪と言われてるのと同じ~♪
ミュージカルにしてしまえば声は出せる。どんなに悪態をつこうが暴言を吐こうが、心から声を出せば人を傷つけたりしても人から嫌われようとも伝わってくるものだ。失言したことを反省してるのかどうか定かではないが、某豊田議員は口にチャックを付けられる呪いにかけられ、まだ入院しているそうだ。
幼い頃のトラウマによって、喋るとお腹が痛くなってしまう高校3年生の成瀬順(芳根京子)はメールや筆談によってしか意思疎通できない。そんな順は担任から“地域ふれあい交流会”の実行委員に任命され、同じく本心を隠している坂上拓実(中島健人)、優等生の仁藤菜月(石井杏奈)、野球部の田崎大樹(寛一郎)も指名された。最初は4人とも反発していたが、順が歌うことで声を発することができるとわかり、演目としてミュージカルを選び、順は勢いにまかせて主役に立候補までする。
はからずも前日にCSでアニメ版を見たため、実写版を見たくなり劇場へと直行。アニメとほぼ変わらない。オリジナルを見てから見ると、どこかを比較してやろうという意欲もわくものなんですね。学年と季節が変更されていたり、セリフが変わっていたり。キャストがイメージ通りなのも良かったのですが、唯一違和感があるのは担任の荒川良々!「違うだろ違うだろ、このハゲー」とキャスティングミスを非難されそうです。「ミュージカルには奇跡がつきもの」という名言も心に響いてきませんでした。
クライマックスで主人公たちがステージに間に合わないという状況はこの手の映画によくありがちな展開ですが、破たんしがちなストーリーも音楽という大団円でまとまりを見せる。特に「悲愴」と「虹の彼方に」を同時に歌うシーンは心が震えるほど、音楽映画では全て許せる展開です。主要人物の恋愛模様はある程度スッキリするのですが、タイトルにあるように言葉にすることで心を見せるためには、田崎の謝罪の言葉などの謝罪のセリフが弱かったと思われます。
劇中視聴覚室で使われた『オズの魔法使』はオリジナル?じゃないよね?とにかく、オリジナルアニメには勝てませんでした・・・
観てからだいぶ月日が・・(汗)
今更だけど観た記念にレビューを書いとこう。
恋愛映画や実写は感情移入できないことが多かった・・病気のせいかただ感性の相性の違いかがわからないけど、この映画でも、また無感情になってしまった。
どこで心が叫びたがっているのかがわからない・・
みんなが感じているみたいな感情をどこで感じていいのかわからなかった。でも、なんとなく心の傷口がしとしと降った雨で癒されていくような気配を感じた。
劇がとても面白かった。よく出来てるなぁ~って思った。
歌やピアノも良かった。あのメロディーが頭に残ってる。
叫びたい思いは変わらない
『あの花』スタッフによる2015年のヒット・アニメを実写化。
オリジナルは大傑作だったので何でいちいち実写にするかなぁと疑問しか沸かなかったが、そう悪くはなかった。
実写にし易い青春ストーリーだし、元々の話もいいし。
自分のお喋りが原因で家族を崩壊させてしまい以来話す事が出来なくなってしまった順、何事にも覚めている拓実、優等生の菜月、怪我で夢絶たれた野球部のエース・田崎。
地域ふるあい交流会の実行員に選ばれ、出し物でミュージカルをやる事になる…。
歌の力。
歌って伝える自分の気持ち。
言葉で傷付けてしまう難しさ。
言葉にしなければ伝わらない大切さ。
繊細な心情。
淡い恋模様。
さすがにオリジナルの新鮮さや感動には一歩及ばなかったものの、『君に届け』など青春映画の名手・熊澤尚人監督が手腕を振るう。
展開はほぼほぼ踏襲。オリジナルにあった卵の妖精などのファンタジー要素は排し、より等身大の青春ストーリーに。
感想などもオリジナルのレビューでかなりがっつり書いてしまったので、こちらでは実写ならではの魅力を。
やはり、若手キャストの瑞々しい好演。
難しい役所の順。芳根京子が思ってたよりずっと悪くなかった。歌声、見事!
セクシー王子の中島健人に拓実役はイケメン過ぎるかなと思っていたが、こちらも意外と悪くなかった。
三世俳優のプレッシャーを跳ね退け、寛一郎が熱くストレート。
石井杏奈はでしゃばらず影に埋もれず、好助演。本作やあちこちの作品でも魅力的に好印象。
オリジナルではミュージカル終わって一幕あったものの本作はあっさり終わってしまったが、クライマックスを飾った彼らのミュージカルは清々しい。
実写になっても叫びたい思いは変わらない。
これはアニメで観たい。
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