「先生がただ者ではない。」心が叫びたがってるんだ。 佐ぶさんの映画レビュー(感想・評価)
先生がただ者ではない。
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超平和バスターズのアニメが実写化されると、どれも配役がうまくて感心する。本作でも芳根京子と中島健人は歌声が優しくて最後の歌劇シーンが素晴らしい。よく出来た青春映画であるが、いくつか気になる点もあった。
ひとつは母親で、この映画で描かれている部分から描かれていない部分を想像するにかなりろくでもないのだ。この物語は母親との和解の話でもあると思うので、母親も決して悪い人ではないのだけど結果的にこじれてるというバランスが非常に大事なはずで、実際ラストはバランスがとれている前提になっている。しかし、映画の外側を想像してしまうとすっと落ちないラストになってしまった。
もうひとつは歌劇の出来、こんなに完成度高いわけないので違和感が残る。物語のキモになる歌やメインキャラの動きは仕方ないけど、それ以外の全員の動きが洗練されすぎ。衣装や美術だけ学生ぽくしてもダメだと思う。学生が頑張って創り上げたという感じを出す方が感動出来ると思うんだけどな。
ただ、この2点は気がつかない人には余計なお世話かもしれないので設定をネタバレありにしておきます。
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