勝手にふるえてろのレビュー・感想・評価
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人生初、パンフレット買いました
92本目。
綿矢りさ原作で、大九明子監督で、二人共好きなので、二人のインタビューが読める、と言う事で、人生初パンフレット買いました。
この映画は内容が深いと思うので、インタビュー記事は凄い良かったです。
主演の松岡茉優がモー娘。が好きなので、更に松岡茉優が好きになりました。
ザッツビューティフルサンデーだよお!
おお…映画評論家の中井さんが今年初めのララランドをツイートしてたときと同じ熱量でガン推ししまくってる理由が分かったわ、超絶面白い!!
てかなんなのだ、今年の下半期!
上半期は「2017年は邦画こんなもんかいや」とうなだれていたけれど、下半期は爆発している、当たりが多いし、新感覚の日本映画がめっちゃ多いよ、最高!
どんな内容かというと、高校のときから10年片思いしてる男の子とポッと出て来た自分のことを好きな同じ会社の男で揺れ動く妄想女子のラブコメディ…と聞くと「はいはいはい」と思う人も沢山いるだろう。しかし違う!この映画は違うんだよ、待って、勘違いしないで…
ストーリー展開は、よくある若者の日常と行き過ぎた妄想が入り混じってるだけ…といえばそれまでだけど、テンポがめちゃいいんです、つか妄想の描き方がセンス抜群!素晴らしい!私自身を映画化するとしたら(絶対しないけど)こう撮って欲しいと思う。
妄想の内容って人それぞれだから、自分は楽しんでても話にしてみたり映像や文章にしてみたりすると他人がみて白けてしまう事があると思うけど、この映画はそれを完全に惹きつけられる内容にしてしまってるから凄いよ。
観ててグイグイ惹きこまれるし、かなり冴えているギャグセンスも、映画特有の「笑うシーンだから自分も楽しい気分になりたいし分かってるフリしたいから笑いました」の笑いが飛び出すんじゃなく「あっはっはっ!!!」て思わず声をあげて笑わざるを得ない笑いが随所随所で出る。観客達も最初は遠慮がちにクスクス笑っていたのが、横の人後ろの人前の人が声あげて笑うから、いつもは済ましてる女の子も声出して笑っていたんじゃないかな(想像)。
中井さんが、松岡茉優が無双と言っていたのがめちゃくちゃ納得出来る。このキャラクター、この立ち位置の若手女優もなかなかいないよね。流石親友に伊藤沙莉をもつ女だよ、関係無いけどテレビで松岡茉優の紹介VTRでちょいちょい出てくる、大好きなモー娘。のライブで初めて一緒に踊った茉優ちゃんの映像が私は大好きです。
妄想女子やらせたら右に出る人いないね。ザッツビューティフルサンデーだよお!のセリフをこの映画観た人と言いまくりたい!てかこの映画を5〜10人位で一緒に観たかったな!
あと松岡茉優以外の出演者、ひとりひとり全員良かったよ、でも断トツで松岡茉優ちゃんだねえ。代表作だこりゃ。松岡茉優ちゃん演じるヨシカは、友達になりたいタイプでもあり、私がいまの私のまま男になったら絶対に好きになるタイプ、間違いない。ヨシカという女の子は、昔は見た目も中身もオタクで友達もいなくて、成長して社会人になったいま、見た目は今風で可愛い同僚の友達もいるけど、中身はオタク気質で結構な根暗で闇要素も強め、金夜はタモリ倶楽部見るために飲み会は参加しない方向で変なあだ名を勝手に人につけて過去の思い出にひきづられてて…こういう女を好きになれない人もいるとは思うけど、私は猛烈に好き、で、こういう人が増殖していくのを夢見ている。某何とかハウスに出てるようなパリピとかスクールカーストが上の人達に対して生まれてから今でもひがんでいる私だから、いっその事パリピの定義をヨシカみたいな人間にして欲しいのにとも常に思っている。そんな承認欲求が天までとどけ…いや、新・天までとどけ2ぐらい高いところにいっちゃってる私だから、この映画は救いの映画でもありました。
この映画を観て、ただの笑えるコメディと思った人は普通に幸せな人生をおくってきた人でそれはそれで良いとして…。この映画を観て、面白いんだけどたまに笑えないぐらい共感してしまい自分の過去やエピソードと被り震えてしまう人は前記の人とは違う人生をおくってきた人だと思う。(どの映画作品もそうだけど)感想によってその人の生きてきた人生が少し垣間見える色が強い作品ですね。無論私は後者。
とはいえ完全なる惹きこまれ度200%の衝撃映画、是非是非観てください。
妄想と現実の暴走
「恋愛10年コース」と言って何も出来ずに生きて来た24才OLの話なんだけど。
主人公が妄想と現実の折り合いがつけられなくなって暴走した時の突飛な空回りっぷりが面白い。
随所に散りばめられた、視野見、フレディに寄せる、合コンにうんざりしてFuck,Fuck,Fuck …とか、くすぐりも良い。
取り敢えず位の気持ちで観に行ったら面白くてビックリした。
ゴーイングマイウェイヒロインの行き着く先は…
恋愛成就のために周囲を顧みずに猪突猛進に進むヒロイン。こうしたジャンルの作品は、ベクトルを間違えると主人公に感情移入できず、終始作品にノレなくなってしまいがち。
そういう意味で本作のヨシカは、行動は突飛なものの可愛げを残しているため、不快さは感じない。
目的のためにヒロインが行き着く先は…という展開も類型的といえるものの、後半以降に見せるヨシカの吹っ切れ度合は観ていて楽しい。
ただ、登場人物の大半が感情をむき出しにする者と感情が読めない者とに極端に分かれ過ぎてるのが…良くも悪くも記号的というか。
2017年度ベストムービー!
松岡茉優さんは、今まではクールビューティなイメージでしたが、実際はもっと三枚目で面白い方でした。この作品が初主演作とのことですが、とても良い作品でした。これからも応援しています(舞台挨拶付き先行上映会にて鑑賞)。
ラブコメというフレームでは狭すぎる
TIFFにてワールドプレミアを鑑賞(2回)。
はっきり言って、今年一番の映画です。
モノローグ主体の原作だけど、相手をつけることで溢れる内面の言葉をいとも自然に、まるでヨシカの電卓を叩くスピードで散りばめていく。
そこにコミカルな音響効果と、さすが芸人下積み経験もある監督だと思わせる絶妙の「間」の演出、時折グッと鷲掴みにされるカメラワークにどんどん引き込まれていく。
そして、それらを全て、さらに輝かせて魅せてくれる松岡茉優という、もはや怪物。
「桐島」で松岡に合わせて台本が厚くなったというエピソード、その後のバラエティやラジオで培ったあらゆるものを乗せてブチ込んでくる力量。
これに打たれることがどれほど幸せな時間だったろうか。
TIFFコンペ選定人・矢田部氏が鑑賞後に号泣したように、男である自分も感動し余韻に溺れる作品。
こじらせ女子たちだけでなく、こじらせてない人や男性ものめり込むのは、救われたのはヨシカ"たち"だけでなく、ニ"ら"も救われたから。
ヒトだけが持つ、「好き」という曖昧で、だけど強く制御の利かない感情を真っ直ぐ投げた先に、求めた形ではなかったかもしれないが見えた光明は、きっと多くの人を救う。そしてヨシカの「勝手にふるえてろ」。
これは決してラブコメではない。
多様なコミュニケーションツールのおかげで過多なコミューンにしがらみを感じ、表現がヘタクソになったあらゆる現代人に救いの道を照らす作品。
これを観ないヤツらはいつまでも「勝手にふるえてろ」!
そして本日、3度目の鑑賞へ。
公開前なのに。
公開後は幾度となく観に行くのだろう。
映画を超えた面白さ
2017 TIFF コンペティション
すごく面白くて、不思議なヨシカ・松岡茉優に萌え萌えで、うざい二・渡辺大知になってみたくて、とにかく映画そっちのけの楽しさが満載でした。映画でも、Blu-ray・DVDでも、小説でも、どんな媒体でも楽しめる要素を感じた。別に映画じゃなくても…なんて野暮なことは言うつもりはないし、そんなことみじんも感じなかったわけで、劇場で大画面で集団的な泣き笑いを堪能すると同時に、まだ読んでいない綿矢りさの原作を読みたくなったし、いずれ出るであろうBlu-rayなどで復習しつつ松岡茉優を独り占めにしたい衝動に駆られたりしてみたまでだ。映画から始まる大いなる興味やインスパイアというものは絶大であったと感じたわけで、そういった意味でこの作品は映画を超えた面白さが秘められていると感じた。まぁ単純に爆笑できる楽しい作品なんだけど、いろいろ小難しいというか余計なことをたくさん言いたくなる作品だ。
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