「絶滅すべきでしょうか」勝手にふるえてろ セロファンさんの映画レビュー(感想・評価)
絶滅すべきでしょうか
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イチという初恋の男性との脳内恋愛の世界に縛り付けられていたヨシカが、ニと出会い、高すぎる理想から解放され、ありのままの自分を受け入れていく恋愛成長ストーリー。
原作も面白かったですが、映画も面白かったです。
繊細でプライド高いがゆえにグサグサと傷付いていく主人公ヨシカの姿が痛々しくも共感でき、応援したくなりました。
自分の気持ちを悟られるのが怖くて恥ずかしくて、常に周囲に全神経を注いでいたヨシカ。
でも実際には誰も自分の事なんて気に留めてなくて、10年間想い続けていたイチには名前すら認識されていなかった。なんと哀しい現実。
初めて告白され舞い上がろうと、二人の彼氏との恋愛に思い悩もうと、いつだって自分は独り。絶滅すべきでしょうか~♪の歌が胸に沁みました。
周囲の人から見れば自分は透明人間。ニというたった一人の存在を除いては。
鬱陶しいけど常に自分を見つめ、追いかけてくれるニの存在のなんとありがたい事か。
自分を縛り付けていた高すぎる理想やイチの幻影から脱皮し、本来の自分の姿と向き合い、一歩を踏み出そうとするヨシカに勇気をもらえました。
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