「綿矢さんと大九さんの慈しみがいっぱい」勝手にふるえてろ isukeeさんの映画レビュー(感想・評価)
綿矢さんと大九さんの慈しみがいっぱい
経理部長のあだ名がフレディ、とオカリナの表札にはゲラゲラと笑えた
We wil rock you のリズムをデスクで刻むとか、兎に角笑ってしまった
妄想をメタファーとして表現してて、あの歌唱シーンは圧巻だったし
ラストに使われていた卓球のラリー音、演出が上手くて大九監督に感嘆してしまった
拗らせ女子の切り口で人間の不完全さを滑稽さを添えて描いているんだけど、そこには嫌悪感は皆無で、綿矢さんと大九さんの慈しみの情がいっぱい詰まってる作品だった
ヨシカも二もくるみも、みんな自己中なんだよね、みんな自分大好きな似た者同士
ヨシカのそれは 自己愛キツめで 自己領域をひたすら護ってきたけど 現実を知り打ち砕かれると
程度の差はあれど 誰しも通る道、それを笑いに包んで提示してくれた佳作だった
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