劇場公開日 2019年1月11日

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「美談でもなんでもない」喜望峰の風に乗せて okaoka0820さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5美談でもなんでもない

2020年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

なんか想像と全然違うところに着地。
実話ベースというところで、創作では思いつかないようなバッドエンドが待っている。そこに魅力を感じるけど、まあ複雑なお話です。

順調そうな中盤までは想像通りだが、終盤から?が出てくる。あれ、なんか重要なポイント見逃したかな、みたいな。ただ、孤独で狂ってきたのか、とか。で、まあ、自作自演ということで、なるほど、となる。
すごく情けない話で美談でもなんでもない。しかし、その弱さが人間くさいし、なんか共感するところでもある。すべてを捨てて逃げ出してしまっている。ようするに負け犬の話。
題名忘れたがショーンペンの平原で孤独死した少年の作品があったが、美談ぽく扱われる、あれより個人的には好みかな。人間てこんなもん。思春期に思想や哲学持ったってなんの役にも立たない。

勇気づけられるとか、何にもないが、そこが印象的な映画。

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okaoka0820