「理解できなくても、許せるか」喜望峰の風に乗せて ハクタカさんの映画レビュー(感想・評価)
理解できなくても、許せるか
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ヨットには(チーム戦の方ですが)若干興味があるし、『クレイジージャーニー』の白石康次郎さんのテレビを見たことがあるので、その過酷さはある程度はわかっているつもりで鑑賞しました。
まず、このポスターと、この邦題からして、希望に溢れた映画だと思ってみました。
全く違いました。
とてもとても悲しい映画でした。
ラスト近くの奥さんの言葉が、きっとこの映画のテーマだったと思います、いや思いたい。
「理解できなくても、許したい。」
果たして、自分にできるだろうか。
「赦し」について考えさせられました。
世間の批判や、仲間の期待を裏切ることなんて、きっとちょっと我慢すれば何てことはなかった。
彼は何よりも、家族の愛の重さについて押し潰されて、あのような決断をとりました。
彼のことを許せただろうか、子どもたちは、父親のことを誇りに思えただろうか。
私は悔しい。
そして、許せない。
人間は誰でも罪を犯すもの。
それを自分が受け入れて償うことができるほど強いか。
周囲の人については、彼がどんなに世間に後ろ指さされることをしたとしても、許すことができるか、責めないでいられるか。
結構突きつけられるテーマでした。
生きて帰るのと、あのまま死んでしまうのと。
どっちが騒動が起きずに済んだかなぁ。
やっぱ死んで欲しくなかったな。
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