「孤独」喜望峰の風に乗せて 主に1人さんの映画レビュー(感想・評価)
孤独
まず、本当にヨットの上、海の上にいる感覚になります
そしてこの映画は前半にほんの一瞬だけ幸せや、希望に溢れた時間が流れるけど、
その後はずーーっと最後の最後まで孤独だった。
孤独感と絶望感、無念、悲しみ、苦しみ、痛み、葛藤、、、。
ドナルドが達成したかった世界一周。
とても到達することは出来ないと分かっていながら果敢にチャレンジする彼の姿はとても眩しかったしカッコ良かった
だけど、その裏には不安しかない。仮面を被ったドナルドが既にいた。。
航海中は、といえばもう、、、
どう表現したらいいのか。。
誰の手も借りれず一人で押し潰されるドナルド。
家族の声さえ聞くことが出来ずに。
自分から無線を切ってしまう。
葛藤の末航海がとても順調に行っているという嘘をつく。
罪を犯し、故郷にいる人々はそれを大々的に発表し、先走り大喜び
ドナルドはそれを訂正することも出来ずただただ海の上に浮かんでいるだけ。そして自分を責める。
なぜ棄権しなかったんだろう、どうして戻れなかったんだろう、、本当に苦しかっただろうな。。
これが真実に基づいた話しである事を知った上で鑑賞していたので、胸が痛くて痛くて涙が止まらなかった。
コリンファースの役作りも素晴らしかった。
痩せ細って行き、黒く焼け、髭や髪の毛は悲惨な状態。
だけどやはりコリンの目は美しかった。
ドナルドは自分から命を絶ったのだと思った
きっと、あの時計を重しにしたのではないか。。
最後に
唯一達成できた挑戦者が、ドナルドの遺族へ賞金を渡したという言葉が出てきたとき、
また涙がドバーーーーット滝のように出てしまった。
彼は自分に失望したくなかったのかな。
だけど命を絶つ事はなんの救いでもない。。
アーーー頭痛い!