劇場公開日 2018年1月13日

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「障がい者も“普通に”生きたい」5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5障がい者も“普通に”生きたい

2018年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

実話を下にした作品。視力の95%を失った青年が「五つ星ホテルで働きたい」と言う夢を実現しようと頑張る青年の姿を描いている。

サリヤの病気は、どういう病気なんでしょうね?先天性の病気と言う事ですが、なんとも悲しいですね。でも、何らかの障がいがある人に多いのが、他の能力がずば抜けていると言う事。サリヤも同様。驚異的な記憶力を発揮して、学校も無事に卒業し、夢の五つ星ホテルでの研修までたどり着きます。いやぁ、凄い。

サリヤを取り巻く人たちも、なんやかんやで、サリヤの障がいを知ると、サリヤをフォローしようとするいい人たち。でも、そのフォローの仕方が、なんとも素晴らしい。日本で、障がい者がいたら「かわいそう」とかいう感じになって、保護しようとか、保護するほどでも無くても過剰に助けようとして、結果として本人が“普通に”生きていく事を阻害したりしてしまう事が多い訳ですが、ドイツの人たちは成熟していますね。フォローはするが、過剰なフォローではなく、サリヤが困っているほんのちょっとしたところを協力しようという程度で、ましてや保護したりしようとはしない。なので、サリヤも“普通に”活躍できているんですね。ああいうのは、見習わないとな。

日本人にとってこの作品は、視覚障がい者が頑張っているという物語ではなく、障がい者の周囲の人たちを啓蒙すると言う内容なのでは無いですかね?障がいは有っても、“普通に”暮らしていける。そして、そのために周囲の人間たちが何ができるかと言う事のね。

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勝手な評論家