劇場公開日 2018年1月5日

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ジャコメッティ 最後の肖像のレビュー・感想・評価

全24件中、21~24件目を表示

3.5肖像画とは決して完成しないもの

2018年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

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Naguy

3.0完成とは妥協の産物

2018年1月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

笑える

尊大なのに繊細 自信満々に述べる芸術論とは裏腹に 製作前途に常に立ち開かる 恐怖にも似た不安 芸術家のややこしさ哉。 以前短歌づくりに凝った時期がある。 詠んでは投稿を繰り返していたが 投稿はしたものの その後も頭から拭い去らず 二度も投稿をし直した一首のことが 映画観ながら思い出された。 規模はまるで違うが ジャコメッティもこんな感覚を 作品ごとに味わっているのかと。 果たして未完成を完成と錯覚させる その妥協点は何がそうせしめるのか?

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しげぴい

5.0ジャコメッティにメロメロ

2017年12月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

なんてキュートな困ったちゃんなの〜。(о´∀`о) 男どもの掛け合いがユーモラスで、可愛い過ぎです! 言動からは、気難しくて感情の起伏が激しい人物のように見えますが、そこはジェフリー・ラッシュ様が演じてらっしゃるのですから、ただの偏屈では御座いませんとも。 劇中では“セッション”と言ってましたが、肖像画って絵描きとモデルの共同作業なんですね。 モデルは、寸分たがわず同じポーズをとり続けることを強要され、ものすごい細部まで穴が空くほど見たおされ、心の奥まで覗き込まれることを許し、画家にインスピレーションを与える。 (ドアップに耐えられるアーミー・ハマーの美しさったら!) とくに「ジャコメッティの目で世の中を見てみたい。」と思っているようなロードにはたまらない体験でしょう。 そして、出来上がった作品たるや!! あんな人畜無害そうな坊ちゃん顔のロードが、ジャコメッティの手にかかれば鋼の精神を持った深い人物に仕上がるのですもの。 自分の内に秘められた、知らない自分を引き出してくれた気がして、描かれる方もハマりますよね。 ジャコメッティもジャコメッティです。 アトリエや散歩中の会話から、彼のいろんな面が見えてくると、どうもロードとのセッションでは、破壊と再生を繰り返すことを楽しんでいたように思えてきます。 新しい表現を模索しつつも、破壊を通して何通りもの死を試していたのかもしれません。 子供って、遊びの最中にオモチャを取り上げると荒れ狂いますが、心ゆくまでたっぷり付き合ってあげたら、意外と素直にオモチャを手放してくれますよね。 そして、付き合ってくれそうな人をよく見抜いている。 絵の完成シーンのジャコメッティが、可愛くて可愛くて(о´∀`о) 18回のセッションの残骸を、実際に見てみたくなりました。

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shiron

4.0”完成”とは

2017年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

私はジャコメッティが絵画を書いていたことを本作で初めて知りました。 そんな私でもジャコメッティが一枚の肖像画を”完成”させるに至る過程を観るのは興味深かったです。 ジャコメッティにとって”完成”とは何を指すのでしょうか。 「これまでの作品はどれも完成していないものだ」と言ったセリフは目からうろこでした。 そしてその言葉が他の絵画やその他、あらゆるものへ思いが広がって行きました(鑑賞後もずっと)。 本作は肖像画のモデルとなった美術評論家の回顧録「ジャコメッティの肖像」をもとに脚色し、作られているとのことです。

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ama