「「芸術家は女好き?(ジェンダー的にも差別用語)」とんでもない。」ジャコメッティ 最後の肖像 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
「芸術家は女好き?(ジェンダー的にも差別用語)」とんでもない。
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MOMAとかポンピドー・センターで鑑賞したが、余り印象深くない。それよりも、パリのアフリカ美術展に入ってそこに飾られている木彫のカービングの方が良かった。彼のセリフの中に「ピカソに真似された」と言ったセリフが出てくるが、ピカソの彫刻はアフリカの彫刻が起源であることは有名。
また、彼は彫刻家だが、彫刻と言ってもモデリングとカービングがある。彼はモデリング。やり直しが利く彫刻である。日本の多くの木彫やミケランジェロ、ベルニーニはカービングで、『別の物体に命を吹き込む』と言った話は、中2の美術でも教えられたと思う。つまり、一度彫ったら戻せない。従って、彼がカービングの彫刻家であったなら、この逸話は生まれない。
だがしかし、彼が偉大な芸術家であったかどうかは別の話。でも、僕自身は芸術家のプライベートな話に興味は全くない。
この映画を煎じ詰めれば、15分位の映画だろう。
出だしは会話劇見たくて、小津安二郎感がちょこっと見えたが、あとはダラダラ。え!で終わり。
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きりんさんのコメント
2025年5月28日
いつもながらマサシさんのレビュー=批評やボヤキや愚痴は
本当に面白い!大好物です😁
(スマホが鳴動すると「すわ!マサシさんかな?」と飛びついてしまいます)。
我が母親、油絵専攻でした。
そして彼女はカービング=彫刻のミケランジェロに心酔していました。
ゆえにか「油絵は、筆で油絵の具をこねくり回してキャンバス上で試行錯誤しては駄目だ。『ここに』、『この色を』、『一回限りで』置いていくんだ」
・・と申しておりました。
マサシさんのレビューでその事を思い出しました。