劇場公開日 2017年10月20日

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「原題はミス・スローン」女神の見えざる手 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5原題はミス・スローン

2024年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

それが何とも意味深で格好良い邦題『女神の見えざる手』を
考えた日本人は素晴らしい。
この言葉はアダム・スミスが使った表現で、
「色んな人が勝手に利己的に行動しても、最終的には
全体に利益をもたらす」との意味だとか!

この映画でロビイストの役割がよく分かったのですが、
辞書的には、
【企業や団体の意見を聞き、議会や政府に働きかける仕事】
ミス・スローン(ジェシカ・チャスティン)はこの映画では、
【銃規制法】を通すために手段を選ばない強引なロビイストを
演じています。
寝ないために薬を飲み、その為に睡眠がろくに取れなくなっている。
恋愛なんかはエスコートサービスを利用して、お金で解決している、
まるで男性のような女性です。
ミス・スローンの強引な手法で、広告塔になったスタッフ。
彼女は高校時代に大量銃撃事件の生き残りで、トラウマを抱えているのに、
広告塔にされて、暴漢に打ち殺されそうになる。
その男を後ろから撃ち殺して助けたのが、合法的に銃を持ち歩いていた
男性だった。
このような設定は日本ではほぼあり得ないですね。
それだけ銃社会で、自らの命を身をもって守ることが当たり前の
狩猟民族の血・・・なのでしょうね。

ラストに胸の空くドンデン返しがあります。
しかし《泥を喰らわば皿まで》の例え通り、スローンも大きな
ペナルティを自らに課すのです。

主演のジェシカ・チャスティンの格好良いこと
「ゼロ・ダーク・サーティ」2012年
「インターステラー」2014年
「モリーズ・ゲーム」2017年
もう彼女のキャリア絶頂期でした。

ちなみにアメリカで銃規制方が30年ぶりに強化されたのは、
2022年6月、バイデン大統領が30年ぶりに、
新しい銃規制法に署名して成立したのでした。

琥珀糖
りかさんのコメント
2024年7月14日

主役のジェシカ•チャンスティンさんが強すぎて、またストーリーがこの方に都合良すぎた印象でした。動物園の作品も良い作品でしたが、ジェシカさん自身が目立った印象で。プロデュースもなさっているようで。すみません、レビューしていませんが。

りか
アプソさんのコメント
2024年7月9日

私もこの映画大好きです!
どんでん返しの最後は痺れましたー!
映画館でニヤリした時を思い出します☺️
観た年のナンバー1映画です🎬✨

アプソ
トミーさんのコメント
2024年7月9日

レビューは上げてませんが、コレ面白かったですね。ロビイストという職業? もアメリカ的、日本じゃ必ずどちらかに所属する当事者で、圧力団体のプロって存在するんですかね?

トミー
ゆ~きちさんのコメント
2024年7月9日

銃規制に関わる安全信仰って核兵器持ってるから自国を守れるんだぜ、的な発想に通じますね。

少しずつ時代が変わっているのを感じます。

ジェシカ、本当に美しかったから、もっとヒット作品に出て売れてほしいですね。

ゆ~きち
ゆ~きちさんのコメント
2024年7月9日

共感ありがとうございました。

これは字幕で見られてよかったですw。知的でスカッとできた、カッコイイ作品でした。

ゆ~きち
CBさんのコメント
2024年7月9日

> 狩猟民族の血
原住民(インディアン、絶対本人達は自分達をインディアンとは呼んでないと思いますが)から銃で土地を勝ち取り(自分は「奪い」だと思いますが)、イギリスから銃で独立を勝ち取った、という強烈な自負もまた、彼等を縛り付けているのでしょうね。

CB
NOBUさんのコメント
2024年7月8日

今晩は。共感ありがとうございます。
 私は平日には自らコメントは殆どしないのですが、私この作品、ジェシカ・チャスティンの主演作の中で「ゼロ・ダーク・サーティ」と並んで好きでして、且つ作品の出来も素晴らしく、仰るように彼女の出演の「インターステラー」「モリーズ・ゲーム」も良く、全盛期でしたね。
 笑顔を一切見せない、眠ら(れ)ない凄腕ロビーイストを颯爽と演じる姿や、どんでん返しの冴えも素晴らしいと思った作品でした。では。返信は不要ですよ。

NOBU