ビジランテのレビュー・感想・評価
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唯々煮染められた土地・・・
かなり心をやられる作品である。それは三兄弟の話ということ。モデルとなったロケーションが隣の町ということ。そして、余りにもドラマとしての濃すぎるテーマであること。
ディテールの部分、ストーリー展開等、ご都合主義的要素は存在しているのだが、しかしそれを超える程の熱意を観客にぶつけてくる力を持った展開である。ファムファタールとしての篠田麻里子のしたたかな存在感、それぞれの兄弟のキャラのアクの強さ、周りを囲む脇役達のドス黒さ、そしてそんな人物達が跋扈する寂れ掛かる町・・・ マッチポンプのように利権を創り出す政治家と裏で暗躍するアウトロー。土地に縛られる兄弟達の滑稽なほどの右往左往は、まるで自分の人生を投影されているようでかなりの身震いが止まらない上映時間であった。ただ、自警団の件、そして作品名、その自警団に入団する若者と、出稼ぎの中国人の件がどうも本分の軸とはあまりリンクしないように思えるのだが、この辺りの繋がりが知りたいものである。
いずれにせよ、この年の瀬も押し迫った中でこれだけの強烈なカウンターパンチを浴びせられた作品を鑑賞できたこと、感謝以外に発する言葉がみつからない。手に汗握るストーリーの進み具合、人生の理不尽と抗う情熱、そして泥を啜ってでも生き残ろうとする浅ましい人間共の悲喜交々。ラストのデリヘル嬢の疲れ切って眠る車中のみが幸福である皮肉をしみじみと感じ取れた良質の作品であった。辛いけれど目を背けてはならない・・・
ひたすら重く、切ない映画
絶望的にカッコいい桐谷健太。
撮影と音楽の産む雰囲気は素晴らしい、が。
撮影は素晴らしく、音楽も素晴らしい。演技も皆悪くない。けれどそんなに面白くない、というのは「美しい星」と似ている。
パーツパーツではゴッドファーザー的な要素も見え、絵面的にはおおっとなるが、やはり脚本が足りないと思う。
そもそも逃げ出さずにはいられない殺したいほどの父がかなり空洞。そこに迫るものがないから一向にドラマが盛り上がらない。いなくなった長男も何かあると思ったら何もない。意外にステレオタイプで配置されているだけ。長男の飛び出す理屈、いなくなった時間が補填されてクライマックスに迫っていかないので、結局、テクニカルに素晴らしかったカメラと音楽の産む「雰囲気」の映画で終わった。
撮影と音楽のほうが脚本からの世界観を広げられていたので脚本と演出が追いついていない感じ
一瞬も目が離せませんでした
ビジランテって
一郎二郎三郎。
暴力で子供たちを縛る父親から逃げた長男が、父親の死をきっかけに帰ってきた。混じり合うことのなかった三兄弟の運命が混じり始める。
戻ってきた兄をきっかけに数々の幼少期の記憶のカケラが落ちている日常が動き出す。その始まりは殺伐とした田舎町の画に時代錯誤のトランス。
田舎の閉鎖感の中から抜け出すことのない「ビジランテ」(自警団)というなの物語。
大森南朋の陰に溺れる感じに鈴木浩介の自分だけを守りたい部分の後ろめたさ、まっすぐな桐谷健太。三種三様の兄弟の生活の果ては三郎のいう「話さなきゃならないこと」唯一の光だったんだと思う。
横浜のヤクザさんと比べて埼玉のヤクザさんがただただ下品なだけで怖さが何もないところが残念でした。
余韻の残るエンディングでは巻き込まれた人たちのその後が気になってしまい気が気でなかった。
引き込まられた
包丁
父親の死をきっかけに三兄弟が再び出会い、地方の利権も絡んでドロドロになる話。
面白かったけど、わからないことも多かった。
・一郎はなぜ公正証書を持っていたか
・そもそもなぜ父親の死を知ったか(地元のニュースを逐一チェックしてた?)
・一郎は疾走中どうやって生活してたのか
・一郎は薬物に手を出していたので、あんなになる前に警察に売ればお終いだったはず
・一郎の真意
・30年前に河原に埋めた包丁がすぐ出てきた
・篠田麻里子はなぜあんなに打算的になったのか
中国人のエピソードは削ってもよかったので、もう少し幼い頃のエピソードを掘り下げて欲しかった。ただ中国人によって失明された少年は印象に残るお芝居だった。
それにしてもオチが弱い。二郎の色んなことを噛み締めた表情、死にかけの三郎、ショッピングモール誘致に沸く会場をもっと印象的に見せてもよかったのでは。
過激だしドキワクするが
正直ひどい
田舎
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