「頭ゆるゆるじゃんね」全員死刑 KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
頭ゆるゆるじゃんね
首塚一家のネジ5本くらいぶっ飛んで頭ゆるゆるな言動がずっと楽しかった。
ヤクザの事情はよく分からなくてもちょくちょく挟まれるコミカルな文章で大まかな顛末が把握できるので助かった。
タカノリの負担デカすぎだなーと思いつつ、謎の家族の絆と共にガンガン殺しまくるタカノリが可愛く思えた。
でも他の3人もこんなもんで死刑になっちゃうのね。
共犯だと罪の重さも同じくらいになるのかな、余罪もバンバン出てきたのかな。
実際あった事件の手記ってのはなかなか読む機会がないけど、原作も読んでみたくなった。
殺人者の自己顕示欲を想像するとちょっと胸糞だけど…
低予算を全面に出したカメラワークや演出は最初ちょっと気になったけど慣れるし嫌いじゃない。
ただもう少し観やすくして欲しいシーンはちょいちょいあった。
首絞められて目玉の飛び出たショウジの造形が好き。
俳優陣の演技がかなり良かった。
間宮祥太朗って今時の若手イケメン俳優としか見てなかったけど、爆発的な演技も普通に話しているときも自然で迫力あって良かった。
「〜じゃんね」「〜だら」という独特の方言が可愛い。
「冷たい熱帯魚」のような重く大きな狂気は全く感じられなかったけど、あまり期待してなかった分笑えるバイオレンスコメディで楽しめた。
ただ、終わり方が唐突で特に変わったオチも無いので最後は拍子抜け。
そこまでが良かったのでもう一捻り何か欲しかった…
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