「頑張れウェスティングハウス」エジソンズ・ゲーム コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
頑張れウェスティングハウス
カンバーバッチ主演なので、エジソンがかっこいい人格者に描かれるかと思いきや。
観ていると、ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)に肩入れしたくなるほど、エジソンの性格が悪いw
『ドクター・ストレンジ』冒頭の、カンバーバッチの「いけ好かない奴」演技が全編通して続きます。
1880年代のアメリカで起きた、エジソン直流 vs.ウェスティングハウス、ニコラ・テスラの交流という、いわゆる「電流戦争」を描いた作品。
原題自体、「The Current War(電流戦争)」だから、こっちの方が歴史の知識があれば分かりやすいが、日本だと馴染みないからこの邦題という。
戦争の結果は周知のことではあるが、上手い切り取り方と繋ぎ方で、(多少中だるみを感じなくもなかったが)飽きることなく最後まで引っ張っていった演出と編集には拍手。
ラストシーンみたいな緊張感ある対峙がもう少しボリュームあったらいいのにと思ったのと、謎の習字婆さんにいろいろ持ってかれたのが悔しかったのと。
本作は同時に、処刑道具の電気椅子の開発裏話があり、そちらの面でも興味深い。
それはともかく。
アメリカで2017年に公開されたのに、日本には3年遅れって、時間経ちすぎ!
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