「☆☆☆★ 何故か同じ症例を扱い、公開が重なってしまった『8年越しの...」彼女が目覚めるその日まで 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★ 何故か同じ症例を扱い、公開が重なってしまった『8年越しの...
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何故か同じ症例を扱い、公開が重なってしまった『8年越しの花嫁』は、完全なる恋愛映画として撮られていた。
かたやこの作品では。主人公のクロエ・グレース・モレッツが、自身の異変に気付き。段々と病に侵されて行く様子を、まるでホラー映画の演出・音響効果を使って描いている。
その描き方の違いには驚いてしまうのだが。『8年越し…』の方は、突然病に侵されてしまった感が強かったのですが。この作品では、ジワジワと真綿で首を絞めるが如くに描く。
ただ、個人的にアメリカ映画によく有るのですが。登場人物達が、自分の考え方を主張すればする程に、泣き・叫び・暴力的な振る舞いをするのがとても苦手だ!
この作品でも前半では主人公の彼女は、その様な振る舞いをし始め。後半では業を煮やした両親が医師達に対して…と。「嗚呼!いつものアレだなあ〜!」…とは思うのだが、基から「そうゆう症状の病気でしよ!」…と、言われてしまえば。「確かに…」としか言えませんけれど(。-_-。)
映画はそんな彼女目線から語られて行き。その彼女の症状が重くなるまでがホラー映画風。
そして、遂に彼女が言葉を発しなくなると。両親や、新しく主治医となる医師が登場。一転してヒューマンドラマになるので、その変わり身にちょっと戸惑ってしまった…のが正直なところ。
しかし、まさかまさかなのですが。それまでのホラー映画風の時よりも、そのヒューマンドラマ風な場面の時に、1番怖い場面があろうとは思わなかった。
どうにも納得いかない両親。その時に母親が一言ぽつりと呟く。
「(医者に)もっとプレッシャーをかけなければ!」
2017年12月23日 角川シネマ有楽町
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