「父と娘の絆」あしたは最高のはじまり fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
父と娘の絆
「あなたの娘よ」といきなり赤ちゃんを置いて行かれて母親を追いかけ。途中の地下鉄での男性職員やサミュエルの慌てぶりがくすっときて。これはきっと楽しい作品だと確信。地下鉄でのサミュエルのアクションに、プロデューサー・ベルニーが惚れこんでスカウトするのは納得。サミュエル役のオマール・シーって、実はけっこう手足長くてアクション向いてますね。
赤ちゃんのグロリアが8歳になるまでの移り変わりを、よく似た子役を使っているのもナイス。シーンはそれぞれ短かったけど、観ている方はだんだんグロリアが可愛く感情移入します。
失踪した母親・クリスティンに、サミュエルがFBでずっとグロリアのメールコピーして送るって、現代風!。でも最終ログインから8年・・・。と思ったら既読になっていく所は、びっくり。
ここからちょっと話はシリアスに。
でここまでで疑問が二つ。
①サミュエルは本当の父親なのか?。
②サミュエルとグロリアが、病院で注射をしたとき。Dr.が「もう先は短いですね」と言ったのは、どっちが病気なの?。
母親にはもう彼氏がいて、グロリアを引き取りたい。
となると「親権争い」になるのが、一転二転して見ごたえありました。
ゲイの友人で仕事仲間のベルニー。彼が最初の出会い以降随所でサミュエルをアシストしているのがナイス。「今までずっとグロリアの母親役をしてきたのよ」。そうだそうだ!。
グロリア(今回初映画)役の子役さんが、とてもキュート。
最後どっちと暮らすのか。なかなかわからなくてやきもき。
ずっと夢見ていた母親との生活なのか、いつも通り父親との生活なのか。
ラストはなるほどなあ、と切なかったです。なのに、見終わった後は気分爽快になれる。良作でした!