劇場公開日 2017年9月9日

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「切なく、でも歓びに満ちた涙をいただきました」あしたは最高のはじまり EDVOさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5切なく、でも歓びに満ちた涙をいただきました

2017年9月13日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

楽しい

幸せ

チャランポランな男に無責任な母親の登場から始まる、
テンポの早い親子の絆の物語。
小さな小さな赤ちゃんが、デタラメな生活の中でも幸せに、
素敵な女の子に育ち、生命の儚さと煌めきの意味を考えさせてくれる。

常識とか普通に関係なく、自らの大好きやかけがえのない存在を
ただひたすら大切にすることの延長にのみ現れる「幸せ」が
この世にはある。

この映画で、その幸せは、
かわいらしい女の子を通じて父親に微笑む。

産みの母親にさえも感じられない。

他の誰にも見えなくても、
自分だけにはそこに、確かに存在した幸せ。
自ら、そこに足を踏み入れた者にしか感じられない、
守らねばならない幸せ。

小さな生命を超えた存在感に満たされ
「これで良かった」とただ思えれば、
それが最高の人生かもね。

あまたの生命が冷酷無残に扱われる世界でも
そんな幸せが、この世には確かにある。

そんなことを考えさせ、
疲れて、荒んだ心でも励ましてくれる映画。
淀川さんも絶賛するだろう映画らしい映画。

EDVO