「切なく、でも歓びに満ちた涙をいただきました」あしたは最高のはじまり EDVOさんの映画レビュー(感想・評価)
切なく、でも歓びに満ちた涙をいただきました
チャランポランな男に無責任な母親の登場から始まる、
テンポの早い親子の絆の物語。
小さな小さな赤ちゃんが、デタラメな生活の中でも幸せに、
素敵な女の子に育ち、生命の儚さと煌めきの意味を考えさせてくれる。
常識とか普通に関係なく、自らの大好きやかけがえのない存在を
ただひたすら大切にすることの延長にのみ現れる「幸せ」が
この世にはある。
この映画で、その幸せは、
かわいらしい女の子を通じて父親に微笑む。
産みの母親にさえも感じられない。
他の誰にも見えなくても、
自分だけにはそこに、確かに存在した幸せ。
自ら、そこに足を踏み入れた者にしか感じられない、
守らねばならない幸せ。
小さな生命を超えた存在感に満たされ
「これで良かった」とただ思えれば、
それが最高の人生かもね。
あまたの生命が冷酷無残に扱われる世界でも
そんな幸せが、この世には確かにある。
そんなことを考えさせ、
疲れて、荒んだ心でも励ましてくれる映画。
淀川さんも絶賛するだろう映画らしい映画。
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