「何でもないのに怖い、不気味な違和感の正体は?」ゲット・アウト 夢見る電気羊さんの映画レビュー(感想・評価)
何でもないのに怖い、不気味な違和感の正体は?
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サイコスリラーに近い作品ではあるが、恐怖が現実になるのはかなり最後の方だ。そこまでは、リベラルな白人家族に会いに行く黒人の少年の話になる。どこも不思議ではないが、どことなく違和感を感じる。
何が、というわけではないが、そこにいる黒人の対応も何かがおかしい。
その真実が分かった時、そのおぞましい結末に身の毛がよだつ。
一種異様なまでの黒人賛美の行き着いた先の恐怖とでも言おうか、黒人から見ての白人リベラルのなんともわからない恐怖感とでもいうのか。
単純にホラーとして非常に面白い作品。今までに味わったことのない角度からのホラーでした。
後から白人の会話を聞いてみると、完全に体を入れ替えるための品定めをしている。クリスとの世間話のようでいて、自分がやりたいことに対して、やれるかどうかの確認をしているのだ。また、黒人はお爺さんやお婆さんが乗っ取っているので、話し方もお爺さんやお婆さんが話していると考えると違和感がない。
もう一度見てみるとその辺が面白い。
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