ミッドナイト・バスのレビュー・感想・評価
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長過ぎて退屈
何ら説明もなく、役者のセリフや表情からも あまり読み取れない。
サスペンスでも、推理物でもなく、人間ドラマのはずなのに
状況や人間関係なと全て、1から手探りで読み取ることを強いられる。
まるで罰ゲーム。
これでは感情移入するタイミングが掴めない。
間延びした描写も多いためか、単調に感じた。
動画配信だったので、途中で中断しては再開し 最後まで観れたが、
映画館では絶対に途中で退席していただろう。
ストーリー自体は良い出来だと思うが、描写方法や長過ぎる尺で損をしているように思う。
また、好みが分かれるのだろうが 途中流れる曲も好みではない
印象に残ったのは、主人公の恋人志穂(小西真奈美)の報われなさ。
家族想いのバス運転手の家族再生の物語
優しい男が、お好きですか?。
原作を読んで感動したのを覚えていて。
だけど読んだ本を映像化したものは、なかなか見ません。イメージもあるし。
主演が泰造さんなら、どうだろう?。そう思って見始めました。
先に結論。原作の良さを生かし、わかりやすい映像化になってました。
「新潟に帰ると父親、東京へ行くと恋人」。
成人した子供がいる(結婚が早かった)、オジサン主人公。
東京には10年の付き合いになる、バツイチアラフォー彼女。
モテますね。
この彼女役の小西真奈美さん、聞き分けのいい女(都合のいい女ともいう)がぴったりで。
本当はいろんなこと聞きたいけど、今のままでいい。
その飲み込んだ感が、なんだか哀しいんだよね。
「お父さんは肝心なことは、何も言わないんだね」。
そう、優しい男というのはここがウイークポイントなんだな。
父親・元夫・恋人。その立場を生かした場面展開が、メリハリ付いてます。
2時間越えを感じさせません。
元義父役の長塚京三さんも、こういう役をするようになったんだね。
登場人物それぞれ、かっこいいセリフが多く。あ、これ原作にあったな。って何回か。
歳を重ねていい感じに枯れた主人公。泰造さんナイスでした。
質問は許可しません!
高速バスは物語にしてみると、風情を感じられないし、格安ツアーによる過重労働によって非難の高まりだとか、いいものじゃない。ただ、実際に運転手は面白い人ばかりで、飲んでしゃべる分には丁度いいかもしれない。面白いといえば、娘がアイドルユニット、マジカル・ワンダー娘(にゃん)を結成したという点が印象に残った。
3ヶ月間の夢とかいう言葉があったけど、往復生活をしている別れた夫婦と、子供たちが帰省してくるタイミングが、絶妙に濃縮された3ヶ月間になったのだと感じた。独立ということもあったけど、バラバラに離れてしまっていた家族それぞれの思い。それを繋いだのも、主人公利一の恋人志穂(小西真奈美)の存在。その3ヶ月が過去をも呼び覚まし、血の繋がった家族を再確認する。そして和解。
そんなことがあったおかげで志穂とは一旦別れ話を切り出した利一。ところが和解はまた別離という結末を用意してくれたおかげで“さびしい”思いがまた沸々。枇杷の木のように義父(長塚京三)とも繋がった家族なだけに、また志穂とやり直したくなる気持ちもよく伝わってきた。元妻美雪(山本未來)の誘いもあったけど、子供・家族を2度も捨てるようじゃ、将来も見えている(個人的見解)。終盤になると、主人公と同じく小西真奈美が恋しくなってきた。
さすがに2時間半は長い
東京⇄新潟間の深夜高速バスの運転手をしつつ東京の彼女と仲良くやっていた主人公・利一だが、新潟で元妻に久しぶりに再会し息子、娘を交え進展してゆく物語。
まぁ、最近の男性像を描いた様な作品。
どっしりとは構えず、現彼女にも元奥さんにもいい顔する主人公。
悪気は無いと思っているだろうが鼻につくし、小西真奈美演じる利一を待つ孤独な彼女・志穂は「東京ラブストーリー」のリカを思い出すし、何故か切ない。
バラバラになった家族の修復話もあり中々いい話かとも思えたが、よ〜く考えたら「利一おまえ1番都合よくね?」話であり、作品の好き嫌いはかなりハッキリ分かれるであろう。
もう少し映像的に男と女の関係にドロドロさがあっても良かったかも知れない。(地方ロケ映画としても兼ねているし無理か?)
何故再婚したの?「寂しかったから」
何故再婚しなかったの?「寂しくなかったから」
これだけはなんか分かる作品でした。w
利一さんずるい
男が一人で泣ける場所〜
家族って厄介だったり、大変だったりするんだけど
この映画自体には問題すぎる人物はでてこないので
まあ、観ていてそんなにきつい話でもない。
あるあるな感じ〜〜
原作が女性なのに何だか男性に響く映画に思える。
作り自体は丁寧で
一人一人の気持ちの流れがよく解る映画ではあるけれど、
女性の私的には
男性にとってご都合主義だな〜と思える所が気になって
話としてはそんなに好きでは無い。
ただ一点、ここだけはちょっと男がかわいそうと思ったのは
色々あって、心の拠り所を求めた男が
その拠り所がもうどこにも無いと気づいた時に
一人で泣く場所が、そこしかないんだな〜〜
男が一人で泣ける場所〜〜案外難しい。
★もう一度観るなら?「悪い作品では無いけど、私はもういい」
素晴らしい山本未來に尽きる。
まじめに、丁寧につくられた映画
まじめに、丁寧につくられた映画だなぁと感じました。
昔観た、人の心の機微を描いた映画の名作たちも、観終わった後はこんな気持ちになったなぁと思い出しました。
現代のアクションやVFXを多用した映画にすっかり慣れてしまい自分もそういう映画は好きではありますが、映画って本来こういうものだったよね、とも思い出させてくれました。
キャストの皆さんの演技力が高いのは言うまでもありません。
舞台となった新潟の風景も、主人公の心の中を写しているようで素晴らしかった。
登場人物がそれぞれに自分の人生と生活において、どうにもならない状況ややるせない思いを密かに抱えながら生きているなかで、唯一あっけらかんとして上り調子で活動しているアイドルグループの存在が、作品が重くなりすぎないよう良いアクセントになっていたなぁと感じました。
「家族」って悲しみ増幅装置なのかも
家族とは個人の集合体
上映時間157分。やや超尺な上映時間でありながら、実に落ち着いた演出で、ある一組の家族の物語を紡いでいく。根底に流れるテーマは家族の再生ではあるものの、あくまでも家族は個人の集合体である様を映し出す。
故にこの家族はそれぞれに悩みを抱える。自分の生き方、働き方、そして家族との接し方。それぞれが求めているものは近いはずなのに、ベクトルの向きが違っている。いや、交差してすれ違っているのかもしれない。誰が悪い訳でもない、けれどもうまくいかない。優しさが生む不器用な登場人物の姿は大なり小なりどこの家庭でも思い当たる節があるのではないだろうか。
やがて登場人物たちはそれぞれの答を見出していく。誰に頼る訳でもなく、誰かに諭される訳でもなく、その答を各々で導いていくその結末は寂しくも頼もしくも映る。劇中の祖父が言う「男親は扇の要だ」というセリフはこの物語を集約しているのではないだろうか。要が家族を繋ぎ止める。しかし、一つ一つの軸が違う方向を向くことで扇が綺麗に広がるように、この家族の選択は幸せなものであってほしいと願ってしまう。
すごく良かった!
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