「ふるさといまだ」ミッドナイト・バス カルヴェロ1952llさんの映画レビュー(感想・評価)
ふるさといまだ
一月の終わりに79歳の誕生日を迎えた母からこんなメールが来た
「新潟で撮影をした映画が見たい
20日公開だけどもし名古屋でも見る事出来る 私見てないけど
懐かしいかもよ ご案内まで
ではでは」
さっそく一日 『映画の日』 に観てきましたよ
人は結婚すると新しい家族ができる
と同時に家族が増えもする
旦那の家族 妻の家族 そして新しい家族
今更ですが私が結婚した時は新しい家族の事ばかり考えていて
自分が子供である家族のことをすっかり忘れていました
私は旦那であり親であり子供なのだ
何年何十年経っても変わらないもの
ゆいつ変わる可能性があるのは旦那
この映画はそんな話でもある
義父のセリフにこんなのがあった
「男親は扇の要だ、バラバラにならないようにどっしりとそこに居ればいい」
なるほど
あまり真剣に考えたことがなかった私にはたいへんいい刺激になりました
そして少し怖くなったりもしています
主人公は東京⇔新潟間の深夜バスの運転手、自宅は新潟 私の故郷と一緒だ
自宅へ帰れば成人している子供が二人いる
母親は八年前に離婚
姑との折り合いが悪く家を出たのだ
度々出てくる故郷の風景が懐かしく胸が熱くなる
別れた奥さんとの会話にこんなものがあった
「なぜ、再婚したんだい?」
「寂しかったからよ」
「あなたはなぜ再婚しなかったの?」
「寂しくなかったからだよ」
子供が居なければどれだけでも時間を自由に使えるけど
一人じゃ、以前あった『家族』の穴は埋まらないのでしょうね
手話で家族を表すのは、右手は親指と小指を立てて上を向け手を回
左手は右手の上に屋根のように手のひらを広げます
家の中に親と子供がいる それが家族なのですね
「新潟には何もないと思ってた、でもちゃんと家族があったんだね」
私も甘いようですが田舎の親のぬくもりが恋しくなってきたみたいです
でわでわ