USS ライオンフィッシュのレビュー・感想・評価
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狐につままれた様
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一応、潜水艦の出てくる映画ですが、外れでしょう。タイムワープと勝手に動く幽霊船を合体したような奇妙な設定に翻弄されっぱなし、主人公は不仲な学者夫婦と教え子に国防省の謎の男が絡みます。
軍艦が第二次大戦にワープするSFは「フィラデルフィア・エクスペリメント(1984)」などありますが乗員を含め丸ごとワープが原則だと思っていたら本作は現代人が乗った古い潜水艦が誰の操作も無しに勝手に動くのだから狐につままれた様、一応、艦長の亡霊らしき姿が時々映りますのでホラー仕立てのミックスかしら、それでも魚雷発射に関してだけは例外とはご都合主義・・。
民間人のくせに潜水艦に詳しいのも不自然ですが、この潜水艦USS ライオンフィッシュ号(蓑カサゴ)はマサチューセッツにあるバトルシップ・コーヴという戦艦博物館の人気の展示物なのでアメリカ人ならお馴染みなのかも知れませんね。
脚本・監督のジョージア・ヒルトンさんは女性ですから理屈っぽいことに執着しないのでしょう。
ライオンフィッシュ号の元艦長を祖父に持つ主人公が祖父の失踪の謎に迫る話だろうと言うことは分かるものの情報が小出し過ぎて理解に苦しみます、加えて不仲の夫婦の口論三昧など途中で興ざめ、若者の関心を得たいのか若者だけが犠牲になるという刺激策もあざといですね。
一応、軍は大義名分らしきことを最後に語りますが、これまた突飛なシチュエーション、ジョージア・ヒルトンさんに創作動機を聞いてみたいものです・・。
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