「非常にもったいない映画」ビブリア古書堂の事件手帖 maoさんの映画レビュー(感想・評価)
非常にもったいない映画
原作未読の者です。
まず、犯人の動機がわかりにくい。
なんであそこまで狂気になり襲うまでに晩年を
奪いたかったのか、表現が薄い。
だから、わかりにくかった。
成田凌があそこまで狂気になる意味がわかりませんでした。
逆に演技しすぎで、脚本に合わせてた方が
いいんじゃないかと思うほど違和感ありました。脚本が悪いのかな?
犯人はこいつだ!なんて、仲間があっさり自供して、びっくり。え?時間短縮の為?
ミステリーなのにそんな自供の仕方あるの??
と目が点になった。
最後に犯人に襲われるシーンも全く盛り上がりにかける。なんだかなぁ。
もっと他にあるんじゃないの?
原作通りなのかな?
成田凌の狂気さが無意味と化した。
脚本が悪いと思う所が多すぎる。
最後盛り上がりにかけるからラストの大輔の
あなたは大切な存在です?みたいなセリフが
全く活きず、不完全燃焼で終わる感がした。
普通は、うんうん~そうだよね~
と少しは感動するんだろうけど。
ま、まぁそうですわな、
最初から好きだったもんな、と何故か自分で
言い聞かせて納得させて見終わりました。
あと、全然ミステリーでもない。
中途半端。
黒木華と野村周平の2人はとてもいい雰囲気で昭和初期、純文学の世界観に合ってるし、
ハマっていた。
特に2人の横顔が綺麗だった。
栞子と大輔が喧嘩して別れるシーンの野村周平がこれまたいい。
泣くなよっ!失恋確定ぽいが辛いが我慢だ、
大輔!て、思うほど感情移入しました。
ああ、信用されないて一番辛いですよね。
やっぱり片思いや失恋やらせたら右に出る者はいない。
前から繊細な心情を演じるの上手いが今回もよかったです。
映画の全体的な雰囲気や世界観にハマります。
シリーズ化するかドラマでやってほしい。
もちろん黒木華と野村周平で。
こんなに主演2人がハマってるのに、後半に
なるにつれ失速。
脚本に疑問。
あー栞子と大輔、よかったーあー素敵~!
本よりも大切なものがあるて気づいたのねー
栞子ーて、あの大輔のセリフで恋愛要素で
ラスト締めくくるのなら、見終わった後にそう感じなきゃおかしいのに物語に納得もできないから中途半端で、せっかくの2人の素敵さが台無し。
非常にもったいない!
後、不倫がタブーな時代なのに罪悪感など一切感じさせない演出で綺麗に魅せる演出は監督さすがと思いました。
またブルーレイを予約しているので、じっくり
監督やキャストなどのコメントを観ようと思います。
密かにメイキングが非常に楽しみです。
黒木華と野村周平の2人の世界観が非常に
よかったので多めの星3つです。