劇場公開日 2018年11月1日

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「本に対する愛情で幸せな空気に包まれる」ビブリア古書堂の事件手帖 エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0本に対する愛情で幸せな空気に包まれる

2018年12月1日
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鑑賞方法:映画館

「幼な子われらに生まれ」の三島有紀子監督作となれば見逃すわけにいかず、上映最終週で滑り込んだ。

乗っけから無茶苦茶好きな空気で、満たされた気分に浸る。本には魂が宿ると思っている。ビブリア古書堂の店主栞子(黒木華)は古書に残された痕跡から持主の人生を見る。亡くなった祖母の蔵書から夏目漱石の署名が入った「それから」を見つけた大輔(野村周平)は栞子の鑑定により祖母の大きな秘密をも知ることとなる。

若き日の祖母(夏帆)と小説家を目指す青年(東出昌大)との触れあいもまったく嫌味がない。ミステリーとしては平坦かもしれないが、本への愛情に満ちたまったりとした空気を楽しむべき作品だろう。

華ちゃんは本当にはまり役だった。周平くんとの恋愛未満の関係も愛おしい。好きな作品と言える。

エロくそチキン