「キャストが勿体無い凡作」ビブリア古書堂の事件手帖 あいわたさんの映画レビュー(感想・評価)
キャストが勿体無い凡作
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前半は面白かったのに後半は突っ込みどころ満載で、ストーリー的にも途中から展開が読め、凡作になってしまった。
どう考えても稲垣が疑わしいのは目に見えていたし、露見するきっかけになった稲垣の自作自演も支離滅裂。スタンガンしか持っていない相手から逃げ惑う(どこに逃げ込むつもりだったの?)姿も意味不明だった。
ミステリー要素は嫌いではないが、あの内容なら2時間は長過ぎる。90分が良いところでしょう。それに、鍵を握る2冊が実は主人公の祖母を通してリンクしていたという奇跡性こそがこのストーリーの中の最大のサプライズと思うのに、あっさり描き過ぎていて映画が終わってから気付いたわ。流石に演出が下手過ぎです。
映画本編とは関係ないしサザンオールスターズは嫌いではないが、「北鎌倉の思い出」はないでしょう。映画中では海や江ノ電が見えていたし。無理に鎌倉繋がりの曲を持ってくる必要性は感じなかったし、どうしてもやるならもっと拘って欲しかった。
・・・と思ったら原作は北鎌倉が舞台とのことで桑田佳祐さんが原作に合わせたのでしょうか。こりゃちょっと映画スタッフがクソ過ぎるでしょう。長谷方面の方が海とか江ノ電があって絵になるのは分かるけど、北鎌倉と長谷方面じゃちょっと土地柄が違うし。(渋谷と言いながら新宿が出てくるようなものです。そりゃどっちも鎌倉だけどさ。) これじゃあ原作に合わせて作詞した桑田佳祐さんが気の毒というものです。
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