「サユリスト」北の桜守 Masayaさんの映画レビュー(感想・評価)
サユリスト
最近の吉永小百合に与えられる役柄は「戦争未亡人」的なものが多い気がします。年齢的にはその辺を十分に演じられて良いはずなのですが、奇跡的に変わらぬ美しさとアイドル顔からは戦争で夫を失った悲しみや、老人の醜悪さが表現しづらい。この辺りが彼女が120本もの映画に出演しながら、未だに「名優」という枠に入れない所以ではないでしょうか?
シニア料金と同じ¥1100の価格設定や吉永小百合を主演に添えて、熟年層を中心に観客動員数を増やそうとする姿勢に、明らかに作品に対する自信のなさを感じてしまいます。
日本映画界もいつまでも72歳の吉永小百合等に全てを背負わしてる様では酷であるし、行き詰まりを感じてしまいます。
私はサユリストではありませんが、観客が求める吉永小百合はもっと明るく溌剌とした姿なのではないでしょうか
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