「異国情緒はあるものの・・」ふたりの旅路 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
異国情緒はあるものの・・
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「異国ラトビアでの着物ショー」「黒紋付」「神戸在住独居」、この設定だけが決まっていてあとは桃井かおりとイッセー尾形のスジナシ・・・、そんな映画。ほぼ、桃井とイッセーの演技力におんぶにだっこ。
観終えた感想は不愉快なものだった。
言葉が通じなくて、行き違いのドタバタを繰返しながら、いつの間にか異文化の美しさに気付き、肉親との別れにも心の整理がついたってオチなんだろうが、いかんせん不愉快。
桃井かおりの着た黒紋付の訳、イッセー尾形の正体、いいと思うが、あまりにもラトビア人たちの自分勝手さにがっかりした。(もちろん実際がそうとは言いませんよ)僕には、桃井かおりをコケにしているようにしか思えなかった。
となりでボサッと突っ立っているだけで全然仕事をしない通訳。
ケイコの都合も聞かずに一人で勝手に話を進めてしまうビジネスマン。
ゲスト(ケイコ)の話に興味を示さず、存在を無視するかのようなテレビ司会者。
そしてその番組中に苛立った。え、ラトビア料理をケイコに作らせるってなに?、そこは和食でしょ?、素材を生かした和食で視聴者を唸らせる場面でしょ?
とんだ茶番だよ、茶番。
それにケイコは神戸の人なんでしょ?イッセー尾形も木内みどりもみんな言葉が関東で、震災の悲劇にぜんぜんリアリティを感じない。
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