インビジブル・ゲスト 悪魔の証明のレビュー・感想・評価
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推理小説ファンからすると
このミステリーは反則もいいところですな。まず第一に、映画としては複雑すぎる。これを見ながら、どこが矛盾点なのか考えるのは無理。さらにはすべてが証言なので、すべてが嘘かもしれないし。一部が嘘かもしれない。このミステリーの結末を聞いて、どこに驚けと云うのだ?だからミステリーの結末ではなく、違うところの結末で客を驚かして誤魔化した。全く胸**が悪くなる映画だ。
ほかの人のレビューの日付を見て驚いた。2025年にレビューした人が多い。公開から八年も経っているのでサクラではない。これを見て素に面白いと・・ もう、才能ある監督は必要ないわフィルムメーカー。そういえばずっと現れてないし。
視点が変わると話が変わる
不倫していた男女が道路で人をはねた。
不倫がばれないように救助するどころか死体を隠す…というところからハラハラの連続でした。
引いた側の心情と跳ねられた男の両親の気持ちとか、殺されたのに横領で逃げてるとかわけのわからんことを警察から言われて。両親の奮闘に脱帽しました。
しかし、あの男クソやろうだよ。視点が変わったらやばかったです。
タイトルなし(ネタバレ)
スペイン映画。予想を裏切る「どんでん返し」。警察では「会社の金を横領して失踪した」とされる青年の母親が、愛人を殺害したとして起訴される加害者容疑者の敏腕弁護人グッドマンを扮して現れ「無実を証明するためには細部の情報も必要だから全て話せ」とこの容疑者が青年も殺害したことを自白させるわけだが、事実を知った瞬間は「そうだったのか」と驚かされるもののその直後に「でもそんなにうまくいくか?」という疑問がわいてしまった。
どんでん返しがあっておもしろかった
観てる途中ん???と思うところが色々あったけど、大体きれいに回収されて面白かった。
新聞記事のずさんな加工写真は笑ってしまったけど、一目でドリアに偽物だと納得させるにはとてもいい塩梅の写真だなと思った。計算通りというやつ。
グッドマンの正体については、明確に殺人した話をされたときに感情的になったシーンでやっと気付いた。役者すぎる、それで食っていけるよ奥さん。
最後、ボールペンを分解して出てきたものが何か分からず、爆発したらどうしようと無駄にそわそわしてしまった。盗聴器だったのね。盗聴器って電波があるものの近くで使えないんだ…勉強になった。
よく出来てる
素晴らしいプロット
練り込まれたプロットに驚愕した。
この作品の面白さは多岐にわたるが、弁護の依頼人ドリアが「本当のこと」を言う状況に追い込まれていくことが見どころだ。
人は誰も嘘をつく。
「嘘は必ずつく理由がある」
そしてずっと謎だったこのタイトルが意味することが最後にわかってくる。
「見えないの客」
直訳するとこうなるが、まさにそれ。
「悪魔」とは主人公ドリアだろう。
このタイトルにも大どんでん返しが隠されていた。
「10分の休憩」まで、悪魔とは真実を捻じ曲げてまで勝訴に持ち込む計画を立てるグッドマン女史だと思っていた。
彼女は弁護士ではなく法廷戦略の専門家という設定
彼女こそが悪魔だと、思わされた。
さて、
ドリアの証言
彼の証言を聞く限り、ハプニングによる事故とローラ主導で事故を隠し、おまけに隠ぺい工作をした。
この事件がきっかけで彼らは何者かに脅迫され、ホテルで殴打され気を失った。
気が付けばローラは死んでいて、部屋は密室状態 ドリアが犯人だと疑われた。
このホテル密室殺人事件の秘密も面白さのひとつ。
そして、
過去に起こした事件
ドリアの証言である不倫と事故の状況
これを尋ねたグッドマン
最初からそこに狙いがあった。
ドリアの証言通りであれば、もし第三者によってローラが殺された場合、必ずその理由が存在する。
しかし、もっともその原因に成り得るダニエルの両親は、まったくの無実
ダニエルの居場所を含め、どうしても真実が知りたい夫婦
彼らの作戦
そもそも夫婦はドリアという男を一切信用していない。
そしてあの日の出来事を鑑みて、あの二人が犯人だというのを直感で確信した。
でも証拠がない。
ただ、ないことはない証拠は、ドリアが金の力でもみ消していった。
ドリアを見張ることしかできなくなる二人
そして主人公であり視点は常にドリアにあることが、この物語を最高に面白くさせている。
グッドマンは、ドリアが真相を語ることを望んだはずだ。
ところが彼の証言と客観的に感じる不誠実さに矛盾を感じる。
グッドマンはローラという女についてもよく知っている。
ローラの人物像についても、同じようにドリアの証言に違和感がある。
グッドマンはそれを予想していて、そのために「車の男」が証人として出廷することを伝え、ドリアに真実を話すように強要した。
でもドリアの話に違和感が拭えない。
そうしてとうとう、
ドリアはダニエルが生きていたことを話した。
この時のグッドマンの顔は強烈な怒りに包まれた。
母の怒り
それでもなおグッドマンが演じ続けたのは、ドリアのすべてのすべてを剝いでやる強い意志があったからかもしれない。
ダニエルに続いてローラの人間性を考えた。
ドリアの証言はすべて逆で、事故後にすぐ電話しようとしたのはローラの方で、財布を盗んだのもドリア、そしてダニエルが金を盗み出したように交錯したのもドリアだった。
コンタクトレンズに仕込んだカメラ
万年筆に仕込んだ盗聴器
やがて、ローラを殺したのもドリアだったことを知る。
冒頭 ドリアのホテルの部屋にグッドマンが登場する。
予定よりずいぶん早い到着に面食らうようなドリア
ここに張った伏線が最後の結末を導く。
凄すぎる。
何故グッドマンがストップウォッチで時間を計測していたのか?
これもまた伏線だった。
事件が起き、警察が調査する。
この経緯で事実だけが概ね明らかになっていくが、真相には届かないことが多いように思う。
ところがダニエルの両親は悪魔を逃がさなかった。
警察では絶対語られないことをすべて暴いて見せた。
最後まで両親は決して笑わない。
このシリアスさ。
金と権力に頼り切っていた悪魔の最後。
二人は見事に人間の心に巣くう悪魔の正体を証明したのだ。
素晴らしい作品だった。
光が弱いから闇も弱い
証拠隠滅の証明
ミステリー
少数派だとは思うんですがユージュアル・サスペクツが全然ピンと来なかったタイプです。でもこの映画は良かった。ちょっとずつ真実に近づいていく構成だったからでしょうか?
溜飲が下がる結末も良かったです。
❇️『地味なミッショインポッシブル感!』 ★彡アクション無し
面白かった。予想できない。
推理可能なサスペンスとして、上質ですごい良い映画だった。
最後のオチは後半まで本当に分からず、楽しめた。まさかお母さんが弁護士を演じていたとはね。全てが繋がった時に、彼の愚かさがわかる構成で、犯人の自白の中にすら、弁護士=お母さんのヒントが隠されている。気がつけなかったのが悔しいけど、本当に面白かった。
密室の反対証明
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