インビジブル・ゲスト 悪魔の証明のレビュー・感想・評価
全32件中、1~20件目を表示
どこか怪しげな敏腕女性弁護士だと思ったら
山中で鹿にぶつかって車2台が巻き込まれる事故があったことが発端の話。
ぶつかって青年が亡くなった(正確には瀕死だった)が、それを首謀して隠ぺいしたのはどっちか、密室でローラが殺されたトリックは、がどうなってる!?と思いながら進んでいくが、2時間ドラマのような見え見えの犯人と思わせるシーンではなく、あっこいつか!と信じさせる説得力がどの場面でもあり、背筋ゾクゾクするような展開だった。
最後の敏腕弁護士の正体にはびっくり!
顔のない来訪者
愛人の殺害容疑をかけられた起業家と弁護士の話。 実業家は真実を隠しつつ保身の為の話を続けるが、謎の情報源から弁護士が突き詰めていく。 小出しにされる情報としっかりとした伏線、展開や構成が美しく非の打ち所がない。
タイトルなし
社長男から根掘り葉掘り聞き出す女弁護士が男の味方じゃないって事は、かなり序盤から予想はしていたが、男の証言の方は普通に信じて聞いていたから、どういう理由で敵なのかは分かっていなかった。だから交通事故の隠蔽を指図する不倫女の後先考えない行動にはイライラさせられていた。中盤辺りで、そう言えばコレ全部男の証言を再現しているだけなんだから、全てを鵜呑みにしちゃいけないなと思い直したが、終盤から出るわ出るわの男の嘘と明るみに成ってくる事件の真相には驚かされた。でも何より驚愕だったのは女弁護士の正体でした。
面白かった
スペイン映画いいな。好きだなぁ。 映像がずっとジットリしてるんだけど、韓国映画よりは 重くない、ちょうどいい感じ。 発音や表情に抑揚が無いからか、この人達だけがそうなのかは分からないけど、全体的に淡々としてるから好みが別れそう。 主演の人Netflixのイノセントでも同じ感じの役しててイケメンだけど、怪しげでよく目が泳ぐし、時々目の奥が怖くて犯罪者っぽい雰囲気。わかる。人間ってこういう人が1番怖い。 オープニングの雰囲気がとても好き。
青年実業家=クソ野郎は世界の常識
スペイン産青年実業家で名声を手にしたはずの主人公がバカ~ンなクライムサスペンス。 法廷で無罪を勝ち取るためにありもしない事実をでっち上げ、それを固めていく作業を悪魔の証明と言うのだそうな。いつも付加価値どころか映画の魅力を削りに行くモードの多い邦題サブタイトルの中ではよく出来たタイトル。 青年実業家のドリアは美人妻と可愛い盛りの娘がいるにも関わらず写真家のローラとW不倫の関係を続けていて、ある日ローラ二人で入った雪山のホテルで襲われるところから映画は始まる。 ドリアは洗面所で背後から襲われ気絶、目を覚ますとローラは鈍器で殴られて死亡した状態だった。部屋は窓はロックが掛かっておりドアもロック+キーチェーンの完全密室状態。当然の如く容疑者となるドリアに、顧問弁護士から紹介されたと女性弁護士が訪れる。 グッドマンと名乗る女性弁護士は、三時間後に法廷に招集され、そこに新しい証言者からの新証言があるため、再度証言を確認しようと持ち掛ける。 限られた時間の中、取り急ぎドリアは事件の概要を話すが、そんないい加減な証言ではなく、きちんとまず事実を話すよう迫る。 すると、ドリアの口から三か月前に起こったある事件が語られ始める。 最初にホテルで起こった事件は、実は時系列的には一連の事件の最後の顛末なんだけど、そこに至るまでのアレコレをドリアの語りとグッドマンの裏読みの応酬でどっちが正しいんやろ、って常に頭をひねりながら追いかけていく形になる。 もちろん、この完全密室状態がどうやって作られていったのか、そこも最大の謎ではあるんだけど、伏線として張られている誰が新たな証言者なんだろうとか、その前の事件からどうやってキーパーソン達はドリアとの関連性を知ったのかとか、いろんな事実が一旦は固められて、なるほどなーとなるもののまた覆されて別の事実を見せてくる。 それが虚実ともども全て再現フィルム的に見せられるので、しっかりミスリードされて、またグッドマンがでもそうじゃなくね?と突っ込まれてドリアが、いや実はね…とやるもんやから、時々混乱すると同時に、私のなるほどー納得ーを返してよ!となる。 そして話が進むほどにクソムーブを連発するドリアとちょっと呆れつつもクライアントだから一生懸命あーだこーだと証言を考えるグッドマン、そんでまた実は…と始まるもんだから、もうドリア君いっそごめんなさいした方がええんちゃう?と思いたくなる。 いよいよ三時間が経過する頃、そこまで引っ張りに引っ張ってきた場面がいきなりとんでもない方向に吹っ飛ばされていく。多少、いやかなり無理筋もありなのは認めるけど、それにしてもそうきたか~!と思わず唸る残り10分の種明かし。 最初は見つかりそう、とか主人公カップルにハラハラしていた自分を恥じるような、もうどーしょうもない話をしっかりスッキリ落としてくれた、面白い作品だった。
【”死人に口なし。されど証拠は残る。そして非情なる悪魔を追い詰める執念。”今作は観る側に様々なトリックを仕掛けてくる秀逸なミステリーである。】
ー ご存じのように、今作は「インビジブル・ウィットネス」及び「告白、あるいは完璧な弁護」のオリジナルである。 故に細かい事は、「告白、あるいは完璧な弁護」のレビューを読んでいただければわかると思うので割愛する。 だが、今作でも優れたる映画は、優れたるリメイク映画を生み出すという法則は証明されている。- ■実業家のドリア(マリオ・カサス)は不倫相手・ローラの殺害容疑で起訴される。 ドリアは法廷で審理が開始される3時間後までに、敏腕弁護人のグッドマン(アナ・ワヘネル)と反証の準備をしなければならなかった。 ドリアは無罪を主張し、事件の再検証を開始するが、状況証拠は絶対不利だった。 ◆感想<Caution!内容に触れています。> ・今作では、ローラと不倫旅行に行ったドリアが、山道で鹿が飛び出した弾みで、対向車と接触し、対向車を運転していたダニエル・ガリードは運転席で”血を流して横たわっている。” ■という所から、ドリアと敏腕弁護人のグッドマンと共に、ホテルの一室で無罪を勝ち取るために、法廷で審理が開始される3時間後までに反証の準備をするために、事故直後からの出来事を、複数パターンで観客に見せる。 そして、今作を観る側は、S・S・ヴァンダインが産み出した名探偵ファイロ・ヴァンスの如く、制作側が仕掛けたトリックを見破れるか、見事にトリックに引っ掛かり、最後の大どんでん返しに”してやられた!”と脳内で思いながら楽しむか、トイウどちらかの道を辿るのであるが、どちらにしても見応えがあるサスペンス作品なのである。 <再後半の、緊迫感溢れる音楽が流れる中、ドリアと”敏腕弁護人のグッドマン”が反駁の証拠を検討する中、ドリアが”敏腕弁護人のグッドマン”を信じて、”真実”を次々に明らかにしていく過程と、反対側のホテルの一室からその姿を怒りの眼で見ている老人、そして後から入って来た老人の”演劇仲間だった”老婦人が真の顔を晒し、二人でドリアの部屋を怒りの眼で凝視するシーンは、見事な作品である。>
『裏窓』と『サイコ』
先ずは
第六感と偏見であっても、僕は、髭面野郎が信用できない。そこがストーリーの物理的な起点。
ブーメランの様なストーリー展開。
ヴァン・ダイン二十法則のどれにも抵触していないと思う。
『裏窓』と『サイコ』からアルフレッド・ヒッチコックをオマージュしていると感じた。
でも、最初感じた事が、つまり、第六感で結論は間違ってなかった。但し、第六感で犯人をあてるのはヴァン・ダイン二十法則の第5条に抵触する。
まぁ、良いか!
映画的には鑑賞者を無視した手法になっているが、小説やコミックにしたらどう表現するのか気になった。
まぁ、少なくとも、映画のストーリー展開としては『真っ白なワンちゃん』ダネ♥
いいねえ
王道サスペンス。推理物の正常進化系と言っていい。オチはドンピシャでは当たらないまでも、何となく想定はできるものだった。若干弁護士は優秀すぎるが。 何度も覆される証言もだんだん真実に近づいていくために分かりやすくて見やすい。
「告白、あるいは完璧な弁護」のオリジナル映画
この「インビジブル・ゲスト悪魔の証明」はその後イタリアでリメイク。
インドでは言語違いの2作品が作られ、そしてこの韓国版リメイクが
4作品目と聞きます。
大変な人気です。
私はDVDレンタルで当時観ていました。
二転三転するストーリーと弁護士と容疑者の息詰まる会話劇に
「お見事」と感心しました。
今回、2度目に観て、意外と地味な「舞台の2人芝居」のような、
容疑者に弁護士(ならぬ検事が)尋問して自白をさせる手練手管のような
話術の巧みさ。
それを見せるのがこの映画の焦点でした。
平凡なありふれた交通事故。
それも鹿が横切ったことで進路を変えて急ブレーキを踏む。
対向車が大きく進路を変えて巨岩に衝突して運転していた青年が
死ぬ(実は死んでいない・・・)
通報して救急車と警察を呼べば済むことだった。
ところが乗用車を運転していたのは不倫のカップル。
女は通報を渋るのです。
恐ろしい隠蔽工作を男に強いる。
保身と隠蔽の嫌らしさがみるものを不快にさせ、
また自分の立場ならどう行動するか?を問われてる気がします。
そして更に事故後に通りかかる事故被害者の父親。
映画は周到な復讐劇へと変わります。
この映画のクライマックスは弁護士の正体です。
弁護士の女性がミッション・インポッシブルのイーサン・ハントの
向こうを張って、顔を覆っていた皮膚を剥がし、次に金髪の鬘を
外して黒髪を解き、メガネをかける。
そうしたらなんと○○○さん?
男の自白は全部録音されているのです。
救済に苦痛は伴う! 人を虜にする女と企みを暴かれた男!
先日、観た韓国の映画
告白、あるいは完璧な弁護
とストーリーの主軸は同じでした。
実業家であるドリアがあの日に事故があり
長年、築いてきたキャリアや幸せな妻子との
生活を一瞬で失いたくない!
との自分本位さが表れていました。
ローラがドリアとの関係に終止符を打ちたい
気持ち、事故で亡くなったダニエルの家族写真を見て、申し訳なく思う心情を感じました。
ダニエルの父親が亡くなった息子の死体を
何としても捜し出したい思い
弁護士に変装した母親のノートに綴られていた文章に息子を葬り去ったドリアに対する
復讐の念が強く見えました。
スペインの映画もラストは違えど
面白かったです。
なかなかよく出来ているサスペンス映画。
終了20分くらい前にオチが読めたがなかなか良くできている。元々高くなかった主人公の評価が更にどんどん落ちていく。原題のスペイン語は"挫折"の意味らしいがこの邦題はなかなか良いのではないか、と思っていたが確認したら英訳をカタカナにしただけだった。
伏線回収がいい。流石ロストボディの監督!
何となく結末が予想できてしまったけど、それでも凄く面白かった。 伏線が沢山張り巡らされてそれが後半きっちり回収されていくのが心地良かった。流石🎦ロスト・ボディの監督オリオル・パウロ!
スペイン映画
スペイン映画をこんなにじっくり観たのは初めてかもしれない。日本人からすると呪文のように感じられるスペイン語が私にとっては妙に心地よかった。淡々と進んでいく前半、畳み掛ける後半、ミステリー映画の醍醐味である二転三転する結末。ハリウッド的な過剰な演出がない分地味で真面目な印象だが、巧妙に張り巡らされた伏線は2度観ることによって回収できた。監督は脚本も担当しているが、その技量に感服した。
B級マジック
やっと見れた。絶版なのかな?2016年の映画、そんな古くもない映画なのにレンタル家にも置いてなく動画配信も無く諦めていたら見る事が出来た。探し物を諦めたら出てきたと言う所で別に探してまで見る物でもありませんでした。 YouTubeドンデン返し映画では絶賛でしたが? まあ。手品のタネ聞いてから文句言うのも卑怯な話ですが2016年の作品にしてはネタ古くないかな?日本密室殺人、映画で天井から糸を垂らして糸を口元に毒を垂らして毒殺のトリックがありましたが(忍者かおまえは)その程度です。この手のミステリを見ると、いかにアガサクリスティちゃんが凄いかわかります。でもどうして絶版なんだろ?配信も止められてるし。どうでもいいか。
タイトルなし
殺人無罪獲得のため、嘘の証明を作るべく弁護士と相談していた犯罪者。殺人を認めてしまい、相談していた弁護士が実は殺された被害者の母親だったというどんでん返し。何度も眠くなった
ストーリーがよくできてる
スペイン映画のロスト・ボディがなかなか良かったので他のスペインのミステリーを観ようと探したらこの作品が出てきたので観賞。日本の二時間ドラマでありそうなミステリーでとても親近感が沸いた。弁護士と話しながら事件のことを話していくが、終盤で事件の見方が変わったり登場人物の特徴が現れたりして一筋縄じゃいかない展開で面白かった! 怖いシーンもないし観やすい映画だった。ただペンのインクのところは良く分からなかった。弁護士は出た時から怪しいなとちょっと思った。
全32件中、1~20件目を表示