「涙は見せない」しあわせな人生の選択 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
涙は見せない
「この1年、肺がんと闘ってきた。治療の再開に意味があるか?。再開したら治るのか?。どっちみち死ぬんだろ?じゃあ無駄だ」。
冒頭のフリアンの言葉、ちょっと考えさせられました。
そんな時にいきなりふらっと現れた、かつての友人・トマス。
その再会にフリアンは驚きながらも、滞在4日の間にいいアシストをしてます。
トマスは意見は言わず、フリアンが会いたい人・行きたいところについて行く。ま、お財布係にもなっているところがご愛敬。
フリアンが自分の葬式の下見をしに行く場面。
「火葬したら灰しか残りません」と言われてボーゼンとする場面。
そりゃそうだよ、見に行かなきゃいいのにと突っ込みました。
こんな感じで「余命」の話なのに、全体的にサラッとしてました。
フリアンはトマスがいてくれることで、少しは気がまぎれたのかも。
息子に会いに行く場面。本当はもう会えないかもしれないのに、それは言わない、言えなかったんだね。この時なんか息子がちょっ変だったのが、終盤でわかるのがちょっジーン。
原題は「トゥルーマン」。フリアンの飼い犬の名前。残していく飼い犬をだれに託すのか。その終わり方が、なんとも欧州風でクスリなFinでした。
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