私は絶対許さないのレビュー・感想・評価
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復讐劇かと思っていたら…
中学三年生の葉子は、夜駅で母の迎えを待っていた。
そこに来たのは若い男集団で5人によって代わる代わるレイプされる。
傷付いた顔で自宅に戻れば、無断で外泊したことに叱責され殴られ自分な価値が見つけ出せずにリスカをし拒食症になる。
その後ある男の愛人となって契約を結び、貰ったお金は貯金をし東京の大学に進み全身整形をして夜は風俗で働き金銭を得る。
ちょうどその頃風俗に変わり者の雪村という男が接待のため現れる。
初めて人の優しさに触れ、葉子にとって雪村は居なければならない存在になって行く。
終始主観映像が続くので、酔いやすい方は注意が必要かもしれないですね。(私も少し酔いました)
事前情報なしで見たので、レイプされその5人に対しての復讐劇かと思えば結局あれこれやって雪村と結婚してお金は得れたけど心の幸せを得られず鬱になってしまう。
その後小さい頃からの夢であった看護師になり、エンディングでは雪村とは離婚し昼は看護師夜はSM倶楽部で働いているとありましたが
何を伝えたいのかよく分からない映画でした。
東京に行った目的は、確かに田舎を捨ててレイプされたことを誰も知らない場所に行きたいというのは分かりましたがあれだけ憎んでいた5人に復讐せずに終わるの?
気持ちは分かるけれど、ただ風俗で働いて男とやるだけやってやっと結婚できたけどただそれだけの映画。
心にトラウマを抱えて拒食症になり…そこまでで復讐劇を企ててスプラッター物にしてしまえば評価もこんなに悪くなかったんじゃないかなぁ。
重く苦しい映画でしたが、それ以前に身終わったあとの後味の悪さが…
復讐とは??
主観映画?
もっとクリアの画像で通常のアングルなら高得点をあげられるのに!
集団暴行を受けた女子のしたたかとも言える人生
主観映像にするなら目線の位置は気にして欲しい
作者がこの作りで満足なら文句は無い。やはり原作を読んでから観るべきだったのか。
主観映像で辛さを疑似体験させる、という意図や、もう一人自分が自分を俯瞰するっていうのも聞いた事があるので演出としては理解出来るが、視線の位置が合ってなかったり音嘘っぽかったり細部の甘さが気になって真に迫って来ない。
吐きダコやリストカット跡等はよくできていたとは思うけど。
とはいえ輪姦シーンは目を覆いたくなるような悲惨さで直後のくだりなど尺を割いてしっかり描いてある。
あとは田舎の悪さを際立たせる感じ、あれも手記がベースなので何ともいえないが。
お金も大事よね、あまり描写される事がないけど。
整形外科医のok!が気になる、実際あんな感じなのか?
何だか作りものっぽいストーリーに感じられるのもちょっと(実録だろうにスミマセン)。
エンディングにSMプレイシーンを持ってきて、タイトルの後にまた赤字で署名風にもう一度出すので余計そう思わせる。
許さない、でも復讐なんかせずに私は自立して生きていく!という決意表明なんだとは思うけど。
加害者へ復讐だけを生きる糧に〜感は感じられなかった。
主演の二人、特に若い子の方も良かったけれどやはり一番は隆大介!二度目の登場まであるし、やはりこの面子では別格。他にも結構名のしれた役者さん多く出ていて意外だった。
R18版を観るために劇場に行った。
加害者達の名前はそのまま使われたとか。ネットで晒され制裁を受けたとしても同情はしない。
実話の重みを受け止めたい
主人公目線の描写はね・・・
襲われたり殴られているときはまだいいが、結局最後まで主人公からみた目線のカメラワークは違和感しかない。
これでは演じた女優は誰でもよかった、ホントに演じてるのか、吹き替えでもわからないわけだし。
青年期の女優さんが年齢的に女子大生を演じるのには無理があった。大学の友達が当然だがみんな若いのに、一人30歳過ぎが
混じっているのにも違和感あり。少女期の女優さんがそのまま演じればよかったのに、なぜこの年増の女優を起用しないと
いけないのか。
題材はいいしストーリーとしてはよかったが、カメラワークとキャスティングがダメだとすべてぶち壊しになると感じだ映画。
ただただもったいない。
ちなみに上映終了後に出口でありがとうございましたと挨拶する女性がいたが、どうやら原作者らしいとのこと。顔出しNGだと思っていたが。
魂の救済のドラマ
タイトルからするとリベンジの物語のように思われるが、実は救済のドラマである。
中島みゆきの「友情」という歌の歌詞に「救われない魂は傷ついた自分のことじゃなく(中略)傷つけ返そうとしている自分だ」という一節がある。
人は他人を理不尽に傷つける。傷つけた人間はいつかそのことを忘れてしまうが、傷つけられた側は、一生忘れることはない。子供のころにいじめられた思い出は数十年後にも激しい怒りの発作をもたらすことさえあるのだ。
しかし復讐することには、一瞬のカタルシスがあるだけだ。復讐もまた、行為としては人を傷つける以外の何物でもない。傷つけられたから傷つけるというのは、相手と同じ罪に自分を貶めることになってしまう。そこに魂の救済はない。
理屈で理解するのと、感情としてコントロールできるようになるのとは雲泥の差がある。高ぶる魂を鎮めるのは、恨みが深ければ深いほど困難を極めることになる。レクイエム(鎮魂歌)は死んだ人のためにあるのではない。生きている人の魂を鎮めるためにあるのだ。中島みゆきはそのあたりを朗々と歌い上げる。「友情」は彼女なりのレクイエムなのだ。
さて、レイプされて心身ともに深い傷を負った本作品の主人公だが、ムラ社会の力関係とメカニズムから、泣き寝入り以外の選択肢がないことを中学生ながらよくわかっている。自分が死ぬか相手を殺すかの極端な二択を思いつきはするものの、実行に移すにはあまりにも代償が大きすぎることもわかっている。
救われない魂を抱えたまま流されるままに生きて、いつしか、いつまでも消えないでいる怒りの炎と折り合いをつけてゆく。凝り固まった魂を溶かし、怒りと憎しみを春の川に流す。人は故郷を捨てて流浪の民となるが、どこかで心の中の故郷に帰っていくのだ。
女が女であることだけで曝される偏見と差別の中で生きていくのに、外見はいろいろな意味で影響力のあるファクターとなる。何度も出てくるヌードはいずれも必然性のある場面となっていて、女優陣も納得の演出だったと思う。
主人公が救われることで観客も救われる。陰惨ではあるが、ホッとする物語でもある。心に残るいい映画だった。
実話ベースがずっしり。
車酔いのある人には、おすすめできません。
苦しい人の気持ちのわかる人に観てほしいです
レイブ犯より悪い奴らが多過ぎてテーマがバラバラ
虚栄
原作未読
実際に15歳の頃に拉致され輪姦された女性がその後の人生を書いた手記に基づく話。
壮絶であり、凄惨であり、悲惨であり、と言葉で表現するにはあまりに陳腐にも感じる惨い15歳の体験と波乱万丈なその後の人生であり、衝撃的な作品で最後まで見入った。
性別も年代も産まれ育った環境も違うし性格も経験も違う自分が抱く感情は的外れなのかも知れないが…その時々の感情や出来事はどこまで事実に則しているのかと疑問に思うところや、タバコを買った件りから始まり自分に言い聞かせているのか、今の著者自身に対する言い訳なのかと感じるところが多々あった。
それと映画として、かなりの割合で主観映像での撮影となっているけれど、カメラに映る映像と実際に目に入るものとは違うんだし、それを強調したいところだけにした方が効果的じゃないかと感じた。
自らの性犯罪被害をつづった雪村葉子の手記を、『受験のシンデレラ』な...
自らの性犯罪被害をつづった雪村葉子の手記を、『受験のシンデレラ』などの監督を務めた精神科医の和田秀樹が映画化したドラマ。15歳のときにレイプされ、その後風俗嬢として働きながら看護師を目指した主人公の半生を描いた作品なんですが・・・・
正直、中学三年生の時、地元の不良グループに拉致され、性的暴力を何人もの男達から受け、その後の主人公の人生がおかしくなった事に対して同情はあるのですが・・・・
彼女の場合、家庭環境も正直決して良くなかったのが合わせて彼女の人生を狂い出したものだったのかな・・・
主人公とある意味、亡くなった飯島愛は似ている部分はあり、私は女性ではないので、こんな事を書くのはいいのかと思いますが、話が進むにつれ、彼女の人生に共感出来なくなりました。
私自身、若い頃から色々あり、死にたいほど追い込まれた事がありますが、それでも、何かが正しくて、何が悪い事位は分かっていて、どんなに窮地に追い込まれても、悪い事をしない奴はしないし、復讐にしろ、やり直しにしろ、もっと色々な方法論があると思います。
確かに彼女の受けた経験は酷いモノだと思うけど、しかし、ラストにしても、その後の彼女の人生論って、同情や共感が出来ないな・・・
上を見たらきりがないし、下を見たらきりがないし・・・・
生きてく以上、結局、試練に耐えていくのは、はやり自分しかないでしょうし・・・・
和田監督の言いたい事や、訴えたい事も分かりますが・・・・・
う~ん、しかし・・・・
ま、人それぞれの捉え方は違うと言う事でしょうか・・・
気分を害された方にはすいません。
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