「貧乏神も大切にせよ。」DESTINY 鎌倉ものがたり 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
貧乏神も大切にせよ。
死は突然訪れる。
妖気が溜まった不思議な街、鎌倉が舞台のファンタジー小説を、日本のVFX使い山崎貴監督が映像化した作品。
鎌倉映画というと、海街diaryを思い出します。
今回の作品も鎌倉の独特な雰囲気をうまく利用した作品でした。
魔物や後半の黄泉の国はVFXを感じさせない綺麗な映像でした。
とにかく映像技術が凄かったです。
亜紀子の魂が抜け、黄泉の国へ行くのは本当にラスト近くだったので、物語の盛り上がりは意外と後ろでした。
ストーリーは単純で分かりやすかったです。
確かにチープさも見え、苦手な人も多いかもしれませんが、重い死というテーマをコミカルでポップに描いていたのが印象的でした。
伏線回収もあり、まさかのあの人が大活躍でした。
魔物たちもチャーミングで、天頭鬼も人間的で何処か憎めない。
安藤サクラさん演じる死神がなかなか良かったです。
また、黄泉の国の捉え方が気に入りました。
黄泉の国は、次の生まれ変わりへの準備をする場所。
人それぞれの見方によって、黄泉の国は違う景色になる。
江ノ電も可愛かったです。
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