「【”お前は俺の犬だ・・。ワンと言え。そしてアンドロギュノスの二人。”今作は、支配と服従からの強い絆の形成の過程を描いたハードダークBL映画である。ハア凄いなあ・・。】」ダブルミンツ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”お前は俺の犬だ・・。ワンと言え。そしてアンドロギュノスの二人。”今作は、支配と服従からの強い絆の形成の過程を描いたハードダークBL映画である。ハア凄いなあ・・。】
■壱カワミツオ(淵上泰史)と市カワミツオ(田中俊介)は、高校時代の同級生。暴力的な市カワミツオに対し、壱カワミツオは存在を消す様に暮らしていた。
が、市カワミツオは壱カワミツオに対し、支配と服従を強要しており、徐々に壱カワミツオはそれに対し、抵抗感を無くしていくのであった。ハア。
成人した壱カワミツオの携帯に市カワミツオから”女を殺した”と電話がかかって来て、抗えない壱カワミツオは彼が指定した山中に行くのであった。
◆感想
・我ながら、”週末の朝から何を見てんだかっ!”て感じの映画である。ハードなBL映画と言えば変態城定秀夫監督による「性の劇薬」が一番かと思っていたが、今作も又、ナカナカでありました。
それにしても2作ともBL漫画が原作って、凄いなあ。BL漫画って幅広いなあ(マジ、ビックリ)
・今作はストーリー展開としては分かり易い。
ドMの壱カワミツオ(淵上泰史)とドSの市カワミツオ(田中俊介)の、最初は支配と服従関係からの、強い絆の形成過程を一部(いや、可なり)ハードな描写で描いているのだが、壱カワミツオを演じた淵上泰史の抑制した演技と、市カワミツオを演じた田中俊介の屈折したヤンキー演技がナカナカなのである。
・それにしても、内田英治監督は「ミッドナイトスワン」でブレイクするまでは、「グレイトフルデッド」を含めて、ナカナカにインパクトある映画を作っていたんだねえ。
<ラスト。佐伯組(小木茂光)から抜けるために犯罪を犯し、一人姿を消そうとした市カワミツオの前に現れた壱カワミツオがナイフで自らの頬を斬り”これで、俺も堅気に戻れない・・。”と呟き、密航船で韓国に向かうシーンは、性って深いなあと思ってしまった、ノーマルなNOBUでありました。ふう。>