劇場公開日 2017年6月3日

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「一般人がBL側に寄ってでも観たくなる映画が誕生した(祝)」ダブルミンツ クレナイナラさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0一般人がBL側に寄ってでも観たくなる映画が誕生した(祝)

2017年6月7日
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萌える

淵上泰史おもしろい。ほんのわずかな小さい演技に吸い寄せられる。
犯罪映画でありBL枠を超えて素晴らしいと言ってもいいが、むしろ力のある作品だからこそBLにこちらから寄って行きガッツリ挑んだほうがより楽しめると思った。
宝塚や歌舞伎、オペラなども様式として理解すると興味が深まるのと同じ。
暴力、依存、犯罪など作品に充満する闇の全てが男同士の「愛」、もしくは「性愛」を深く強く現すことに成功している。淵上さんからの田中さんへの眼差しはもう【聖愛】(笑)
私は俳優さんが同性愛の演技をするのが苦手なのだが、これはオッケーだったのはお二人のセンスが良いからなのか監督の演出のおかげか、とにかく心から堪能できた。
物語で起こる犯罪が大々的な雰囲気ではなく微妙に地味なところもしっくりきた。
あとは淵上泰史が桃を食べるシーンの微妙な表情の演技がヤバかっただけに、どうせだったらヤクザの人がもう少し変態方向に振りきれてたら良かったなとは思った。

クレナイナラ