ゴールド 金塊の行方 : 特集
知らないなら“今すぐ見る作品”に加えた方がいい──この《最高の実話》
“超本気”のマコノヒー主演! “物語すべてが伏線”となるラスト10秒!!
170億ドルもの金塊はひと晩でどうやって消えた!?
たったひと晩で170億ドル相当の黄金が消えたという、驚くべき実話を基にした衝撃のサスペンス「ゴールド 金塊の行方」が、6月1日より全国公開。「ダラス・バイヤーズクラブ」のオスカー俳優マシュー・マコノヒーが、信じられない運命に巻き込まれる探鉱者を熱演し、大ドンデン返しも待っている本作は、あなたの「必見作リスト」に今すぐ加えて欲しい作品だ。
驚がくの実話×安定の実力派キャスト×オスカー受賞脚本家
目の肥えた映画ファンに教えたい! この映画を埋もらせてはおけない!
製作時から大々的に脚光を浴び、全米大ヒットのうわさに日本の映画ファンが今か今かと公開を待ち望んでいる話題作は数多あるが、「面白い映画」はそうした作品だけではない。思わぬところから「こんな面白い映画があったのか!」と言わずにはいられない注目作が出現する。1990年代に世界を騒然とさせた“史上最大級の詐欺事件”を基に描かれる、大胆不敵なクライム・サスペンス「ゴールド 金塊の行方」もそんな1本。実力派キャストと、脚本家としてアカデミー賞受賞経験を持つ監督が仕掛けた驚くべき物語に、すっかり心を持って行かれてしまった映画.com。目の肥えた映画ファンに伝えたい、「この映画を埋もらせてはおけない!」。
「今世紀最大の金鉱は世紀の大ウソだった!?」という衝撃的な見出しが新聞に踊り、株式市場に大混乱をもたらしたのが、90年代に起こった「Bre-X事件」と呼ばれる史上最大級の詐欺事件。170億ドルもの黄金がひと晩で消えたという鉱山史上最大のスキャンダルの“誰も知らなかった裏側”が、赤裸々かつダイナミックに描かれる!
破産寸前から一攫(いっかく)千金を果たしながらも、FBIの捜査対象となってしまう主人公役マシュー・マコノヒーのほか、「ジュラシック・ワールド」のブライス・ダラス・ハワード、「X-ミッション」エドガー・ラミレス、「ブラック・スキャンダル」のコリー・ストールが出演。実力派俳優の面々が、「そんなバカな!?」という実話にリアリティを与えている。
メガホンをとったのは、「トラフィック」でアカデミー賞脚色賞を受賞したスティーブン・ギャガン。製作総指揮には、クエンティン・タランティーノ監督を育て、「英国王のスピーチ」ほか数々のオスカー受賞作に関わってきたボブ&ハーベイ・ワインスタイン兄弟が名を連ねる。そしてマコノヒー自身も製作に名を連ねるほどの入れ込みようなのだ。
映画ファンの大好物=大ドンデン返し、そして《実話》──
改めて言おう、最後の最後、ラスト10秒まで絶対に見逃すな!
「あなたの『必見作リスト』に今すぐ加えて欲しい」と言いたいのは、本作が見応えたっぷりな「実話ドラマ」であるだけでなく、映画ファンを魅了してやまない「大ドンデン返し映画」でもあるからだ。
今作「ゴールド 金塊の行方」では、破産寸前だった探鉱者ケニー・ウェルス(マコノヒー)が、独自理論を持つ地質学者マイケル・アコスタ(ラミレス)と組んで、インドネシアの山奥で過去最大と言われる巨大金脈を発見し、業界のちょう児に躍り出る夢と野望の物語が描かれるが、その先にはさらに驚く展開が待っている。一夜にして170億ドル相当の金塊が消えるという驚がくの事態が発生し、ウェルスは詐欺事件の疑惑を掛けられてしまうのだ。裏切ったのは誰か、そして金塊の行方は? アメリカン・ドリームやバディものの要素までを取り込み、一気にクライム・サスペンスの領域にまで突入していく。
「ファイト・クラブ」や「シックス・センス」「ユージュアル・サスペクツ」など、これまで現実だと思っていたことが、見ているこちら側の思い込みに過ぎなかったことが明かされる「大ドンデン返し」の傑作の数々。ラスト10秒にもっと大きなドンデン返しが待つ本作は、こうした傑作群に勝るとも劣らない注目作。物語のどこに「伏線」が仕掛けられていたのかが気になってしまい、イギー・ポップの書き下ろし主題歌「Gold」(ゴールデングローブ賞主題歌賞ノミネート)をエンドロールで聞いた後に、またもう一度見直したくなってしまう作品なのだ。
はげ上がった頭にメタボ体型──ここまでやるか!?
マシュー・マコノヒー超・渾身の役作り作品は、絶対面白い!
「マシュー・マコノヒーが、渾身の役作りで挑んだ作品=本気で面白い!」ということに、目の肥えた映画好きならすでに気がついているはずだ。ここでは、マコノヒーの名演が映画ファンに強い印象を残してきた傑作の数々を紹介し、過去最高とも言える変貌ぶりで挑んだ本作が、やはり「見逃せない1本」であることをお伝えしよう。
本作では、いったいどのような役作りに挑んだのか──それは、公開されている数々の場面写真で一目瞭然。「これがあの精かんなマコノヒー!?」と目を疑うほどのメタボ体型で、かつ頭頂部がはげ上がっているのに髪のえり足は長いという、とんでもないオヤジ姿なのだ。「ダラス・バイヤーズクラブ」での超減量に反して、今回は約20キロという超増量。さらには、はげ頭のカツラがよりフィットするように髪の毛をそり上げ、曲がった人口歯を差し込むなどして、これまで以上に徹底した役作りに挑んでいる。約2カ月かけて、ゆるめにゆるめまくった肉体は、マコノヒー本人史上最も重い約95キロとのこと。今作の主人公と同じく、マコノヒーの父親も鉱山の探鉱者だったそうだ。執念ともいえる役作りと渾身の演技によって、「ゴールド 金塊の行方」もまた見逃せない作品へと変貌を遂げた。