「メインはサスペンスより人間ドラマ。金塊に魅入られた男達の葛藤。」ゴールド 金塊の行方 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
メインはサスペンスより人間ドラマ。金塊に魅入られた男達の葛藤。
【賛否両論チェック】
賛:金鉱探しに全てを懸けた主人公の人間ドラマと、そんな彼の人生の先に待つ人間達のあさましさに、思わず考えさせられる。ラストも意外性があってイイ。
否:宣伝のようなサスペンス色はあまりないので、期待を裏切られる感が強い。
「なぜ170億ドルの金塊が一晩で消えたのか?」
というのが宣伝文句でしたが、実際はサスペンス色はあまりなく、どちらかというと、再起を誓って金鉱発見に全てを懸けた男達の人間ドラマがメインです。
やがて金塊を見つけ、成り上がっていく主人公を待ち受けるのは、景気の良い時だけ寄ってくる投資家達や、都合よく丸め込んで金鉱を奪い取ろうと画策する有力者達。そんな彼らの中でもがくうちに、いつしか忘れつつあった初心を思い出させてくれる、遠い存在となった恋人の想いもまた、人生の機微を思い知らせてくれるようです。
その上で最後にやってくる真実に、ようやく驚かされる、そんなストーリーです。
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