「夢と現実の攻防が行き着く先にあるのは。。。」ゴールド 金塊の行方 MPさんの映画レビュー(感想・評価)
夢と現実の攻防が行き着く先にあるのは。。。
金塊を掘り当てて一攫千金を夢見る。かつて、アメリカンドリームと並行して語られてきたゴールドラッシュの興奮を、マシュー・マコノヒー演じる探鉱者、ケニー・ウェルスを主軸に描く物語は、ホラ話の楽しさに投資家たちの思惑が絡んで、ドリームと言うよりリアルな白日夢のよう。同時に、金ビジネスが金そのものではなく、サンプルから埋蔵量を予測して巨額の金が動く、文字通りの"投資ビジネス"であることに驚く。つまり、予測が外れることもあるわけで、それがウェルスの運命を激しく左右する2転3転4転ぶりが映画の見どころでもある。ウェルスと夢を共有する地質学者VSマネーゲーマーたちの先が読めない攻防が行き着く先は、映画だけに許された夢の世界。その痛快さに免じて、捻りが多すぎる件は許せる気がするのだ。
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