「一番良いところは予告編」劇場版 マジンガーZ INFINITY けんぢさんの映画レビュー(感想・評価)
一番良いところは予告編
自分は人生で初めてTVを見て泣いたのはマジンガーZの最終回というアラフィフ世代。
他人の意見に影響されぬよう普段映画を観に行く際にレビューは読まないようにしている。
この作品も予告編の格好良さに惹かれ期待に胸膨らませ幼馴染(男:アニヲタ)と一緒に鑑賞。
映画館はやはり自分達と同世代の男性が大半でした。
映画の感想なんて味覚の好みが人それぞれ違うようなものでぶっちゃけどうだっていい、
自分が楽しい、良かったと思えるかが肝心だと普段は思っている。
だがしかし、この映画は酷い。本当に酷い。レビュー書きたくなる程酷い。
特別アニメ好きではない自分でも既視感を感じるシーンやストーリー展開の数々・・・
機械獣の大群をまるでゲームのようにZが無双瞬殺するシーンなんて際たるもので
この作品に限らず最近の戦闘モノアニメで良く眼にするシーンだが、
実は視聴者の印象に強く残るのは時間の極一瞬を切り取った場面なんだと思ってる。
好例では「ガンダム」vs「黒い三連星」のジェットストリームアタックのシーンなど・・・
あれ、一生忘れませんよ。
全く個人の願望でしかないが、「超合金」と言う言葉の響きに心踊らせた元少年にとっては
巨大な機械が軋み、鋼と鋼がぶつかり合い轟音を上げる・・・
そんなシーンを現代のCGやアニメの技術で観たかったのですよ。
もっと丁寧に作って欲しかった・・・
一緒に鑑賞した幼馴染は面白かったと言ってましたよ。
自分はガッカリだったと感想を言うと「発進のシーンだけでアガったよ」と・・・
だったら予告編だけでいいよっていうね。。。
この監督さん「マジンガーZ」をリアルタイムで観てたのかなぁ???
なんか「愛」を感じられない。
同じリブート作品でも井口昇監督の「電人ザボーガー」(アニメじゃないけど)にはしっかり「愛」を感じましたよ。