「深く、熱く、面白い!!!」劇場版 マジンガーZ INFINITY kunisanさんの映画レビュー(感想・評価)
深く、熱く、面白い!!!
マジンガーZの世代ではありませんが、知人の勧めでみてきました。
観ているだけでワクワクし、熱くなり、かつ、ラストの展開には
大感動しました!!!
自分が観た中では、「シンゴジラ」「君の名は」以来の深いメッセージ性をもった映画でした。
映像・音楽の素晴らしさは、無論のことでしたので、
字数の都合上、メッセージ性に絞って感想を書きたいと思います。
(どうしてもネタバレを含みますが…)
最も心が震えたシーンは、Dr.ヘルの人類への問いのシーンでした!!!
その瞬間に、映画館内も静けさが包まれ、誰もが、人類の価値を自問自答したのではないかと思います。
Dr.ヘルに一種の正論を言われても、我々が、本当に、何を選択するか!?
Dr.ヘルは悪役ではなく、悪の仮面をかぶった先生かもしれませんね。
そして、深いと思ったのは、キャラの構成・関係性です。
リサの位置づけなど複雑にみえるところもありましたが、自分なりに、関係性をまとめてました。
結論から書くと
『太陽=光子エネルギーそのもの
地球=富士山=マジンガーZ=兜甲児(=地球人類代表)
太陽と地球をつなぐ存在=リサ
Dr.ヘル=人類の問題を表す象徴』
のような感じだと思いました。
ここを明確にした時、クライマックスの意味が腑に落ちた感じがしました。
少し突拍子もない感じもするかもしれませんが…
「地球=富士山」という象徴は、風水でも言われているようです。
マジンガーZはマグマのようなパワーだと思うので=富士山としました。
マジンガーZ=兜甲児は、ジョジョの奇妙な冒険でいうところの
「スタンド」の関係に見立てました(笑)兜甲児の本体がマジンガーZというイメージです。
そして、問題のリサは、光子力エネルギーにもアクセスでき、かつ
地球人類の側面も持つ、ということで、
太陽と地球をつなぐ存在としました。
そして、ミソは、
太陽-リサ-地球人類
このすべての同意がないと、
人類全体の問題を上回るパワーが出ない!!!
ということだと思いました。
(太陽は、無条件の愛があるという前提で)
これは、ドラゴンボールのパロディでもありながら、
普遍的な法則のように思いました。
Dr.ヘルからの問いかけに、リサと兜甲児、そして人類が答えて、その同意が起こった時に、
世界存続の「可能性」が発生したのだと思いました。
そして、「可能性の世界」とは、空想の世界ではないような
リアリティを感じました。
(劇中では、マジンガーZの魂があるところと言ってましたかね。
ということは人の魂もあるところなのですかね。)
「可能性の世界」とは、肉体で言えば、「DNA」のようなものでしょうか!?
現実-可能性
肉体-DNA
DNAが変われば、肉体が変わり
可能性が変われば、現実が変わる。
逆に、可能性が変わらなければ現実も変わらない
という具合です。
このくだりに、リアリティを感じたのは、
テーマが、現代社会に突き付けられたものだからだと思いますし、
スタッフも演者の皆さんも、このストーリーに同化して、
魂を込められた証拠ではないかと思います。
だから、私も心が震えましたし、見終わった後は、
心の中に莫大な歓喜の波が押し寄せて来るようでした!!!
ところで、ラストのラストのところで
「兜甲児とリサの関係が、なぜそうなったのか!?
どういう意味!?」
というのは、私なりの解釈では、
『地球=富士山=マジンガーZ=兜甲児(=地球人類代表)
太陽と地球をつなぐ存在=リサ』
というところにあるかなと思いました。
リサは、たぶん、光子力(太陽)から生まれているとも言えると思いますし、
人類の部分を持っているということは、
地球からも生まれていると言えると思います。
なので、象徴的には、リサの両親は、
光子(太陽)と地球。
そして、地球=富士山=マジンガーZであるならば、
地球=父性というところですかね。
そして、その器が、兜甲児であるならば、
なるほど、父子の関係で納得がいきました。
まさに、魂が震えました!!!
ちょっと長くなりましたが、
本当に、深く、面白く、熱くなりました!!!!!!!!!!!!
マジンガーZに感謝します!!!