バリー・シール アメリカをはめた男のレビュー・感想・評価
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大変興味深いストーリー
カーター、レーガン、クリントンといった歴代大統領を狂言回しにして、その下で出世をたくらむ政府関係者、そのためにはやばい仕事もさせる小役人がいて、その下でやばい仕事を実際にする人間がいる、というアメリカの一面が興味深いですね。
やばい仕事を受けた人間は、保身のために、さらにやばい仕事の片棒を担がざるを得なくなってしまいます。この辺りは主人公の責任ではないのだけれど、その有能さゆえに、みんなから頼られるうちに大金を掴んでしまいます。
ある種のアメリカン・ドリームの体現者に見えて最後の落としは冷酷です。こういうドラマは彼の国では、知らないところでたくさんあるんだろうなぁと思いました。
トム様のお尻を愛でる作品
何故かね、3回くらい、トム様がパンツを下ろしてお尻を見せてくれるシーンがあります。トム様のお尻、お美しいです。それが見れただけで満足です笑
…というのは冗談で、アメリカの闇、麻薬戦争の闇、社会の闇が生んだ、とんでもない実話を映画化してるんですが、事実に基づいた映画だなんて…信じられない!!!とにかく波乱万丈すぎる嘘みたいな人生に、結末に、驚愕するし笑えてくる!事実は小説よりも奇なりってよく言ったものです。こんな人いたのかーーーすげぇな…。
トム・クルーズの演技も素晴らしいし、スピーディに進む展開で楽しみながらも、最後はちょっとだけ切なくなるというか。アメリカをハメようとして、逆にハメられた可哀想なヤツって感じで…。
ザ・マミーでガッカリしてたので、いいトム・クルーズ映画が観れて満足しました。お尻にも…笑
留まるところを知らないトム様をこれからも追い続けようと思います。
トムは真のトップスター!
監督のダグ・リーマンと主演のトム・クルーズがタッグを組んだ作品としては『オール・ユー・ニード・イズ・キル』以来本作で2作目を観たことになる。
筆者が観たリーマン監督作品ということで言及するなら、本作は『Mr.&Mrs.スミス』『ジャンパー』 と上記の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』に続いて4作目に当たる。
いずれも娯楽作品として十分に楽しめる作品であるが、本作はかなりの脚色があるとはいえ実在した人物を扱った物語なので他の作品とは多少毛色は異なる。
リーマンも認めているが、バリーの行動はGPSや携帯電話が存在しない昔だからこそ発覚するまでに時間がかかったのだと思う。
本作では敢えて道徳的観点を排除し、さらにバリーをハリウッドの超トップスターのトム・クルーズが演じることで好感の持てる冒険家のように仕立て上げている。
しかしそもそも金のためなら自国民を麻薬漬けにしても構わず、いざ自分の立場が悪くなれば商売仲間を平気で売ってしまうような道徳観が相当欠如した人物なので、最後に殺されるのも自業自得である。
毎日出頭させる罰則はどう考えてもCIAも含めたバリーから被害を負わされた関係各所が麻薬組織に彼を殺させる企みであっただろう。
自分の手を汚さずに麻薬組織がバリーを葬ってくれる上に麻薬組織を非難できるのだから一石二鳥だったに違いない。
また本作を観ていて思ったが、アメリカは本気で麻薬を追放する気があるのだろうか?
褒められたものではないが、チャイナでは麻薬を所持しているだけで死刑である。
所持していた日本人も数名が捕まって処刑されている。
ここまで過激ではなくとも対策はいくらでも取れる。
ただCIAが暗躍して麻薬製造国に反アメリカ政府が誕生したりすると、本作のように現地の麻薬組織と手を組んで武器を供与して反政府組織に仕立て上げ、その見返りとして麻薬の流通を目こぼしするなどの工作をやって来たので多方面で糸が絡まってしまった結果、引き返すことができなくなっているようにも見える。
また麻薬常用者は思考力が落ちるので、愚民化政策にはちょうど良い側面があるのかもしれない。
本作はバリー・シールという破天荒な男に焦点を当てているが、実はアメリカ社会の問題点が浮き彫りにされているとも言える。
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ演じる義理の弟JBが無断でお金を利用したことに腹を立てたバリーは彼を追っ払おうとするが、ついには彼が爆殺される状況にまでなってしまう。
JBの行動にも大いに問題はあるが、バリーにとっては端金であり、その不寛容な態度はあまり褒められたものではない。
実際はこの出来事は脚色の可能性もあるが、いずれにしろバリーは本当に魅力的な人間かどうかには疑問符が付く。
因みにジョーンズは『アンチヴァイラル』や『神様なんかくそくらえ』に出演している。特徴的な外見に加えて独特な演技を魅せていて強く記憶に残る。
また本作ではトムが代役を立てずにほぼ全て自分1人で飛行機を操縦したのだという。
そして脚本家のゲイリー・スピネッリと監督のリーマン、トムの3人で共同生活を送りながら明け方まで作品の方向性について話し合いを重ね、夜明け頃に撮影現場に向かっていたという逸話まである。
もちろんトムはそれだけの操縦技術を元々持っていたのだろうが、今日本の俳優でトムほどの熱意を持って作品に関わっている人間がいるだろうか?
トムと日本の俳優たちでは出演料の多寡に相当な隔たりがあるのは百も承知だが、どうしても日本の俳優たちにサラリーマン的なスケールの小ささを感じてしまう。
バリーの人間性には懐疑的だが、やはりトムが主演というだけで華やかな印象になり作品が楽しめる。
トムのトップスターぶりを再確認できる1本である。
バカ亭主の愛。
ある意味おトムも有名税でアメリカをはめたんじゃないかと
思わないでもないけど彼も55歳になったんだから少しは出番
が落ち着いてくるかと思ったら大間違い!今回はこんな実在
した人物に成りすましている(^^;いやはや、その自信過剰な
飛びきりのスマイルがやはりステキ♪鉄壁の笑顔がブラックな
内容に笑いを与えてくれる。しかしこんな男がいたとは驚嘆。
天才パイロットだったが故にあらゆるところから一目置かれ、
国を越え次々と犯罪に手を染めていくお調子者を演じている。
その実体は本当に凄いことなのにあまりに軽く描かれている
ため観ているこちら側も危機感が湧いてこない。どうせまた
スルッとすり抜けるんだろうくらいに思っていた後半で冒頭
の告白はそう意味だったかと残り時間が少ないことを教わる。
う~ん、とにかく似合いすぎ。面白い。でもこんなバカ亭主
に愛された家族は悲劇。有り余るのは愛情だけで十分でした。
痛快!
期待どおりの展開で存分に楽しめるも、予想どおりの結末でちょっと寂しい…
主人公は破茶滅茶だが堅実。トムクルーズもこの手の明るい役はいつもハマり役。
夫を愛し、子どもを守る妻が素晴らしい。
FBIの家宅捜査で全て応酬されるシーンの「家族は一緒にいなきゃ!」が印象的。
トムクルーズの無駄遣い
アメリカは昔も今も
淡白な映画
珍しく
アメリカをはめた⁉︎どこが?
実在の人物を映画化する場合、見た目はもちろん、喋り方や歩き方、仕草など徹底的に研究して、本人を体現するケースが多いが、この映画に関しては、飛行技術が卓越していて、ちょっとワルで、陽気で、家族思いの主人公が、トム・クルーズ有りきで作られてる感じが否めない。(トムが努力していないとは言わないが…)
木々にぶつかりながら離陸するシーンや、住宅地に着陸するシーンなど見所は作られてはいるが、破天荒な人生だった割に、ストーリーは平坦。彼の周りの人たちもなんか希薄で、印象に残らない。つまり、大して面白くない、ってこと。
アメリカをはめた、なんて大袈裟なタイトルに肩透かし食らった!
唯一、彼を逮捕することに執着していた女性管理官?が一番存在感あったかな。
それにしても、この映画のトムって、顔むくみすぎじゃない?
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