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彼女とTGVのレビュー・感想・評価
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安くて早いパン屋で買うのね
良い笑顔のジェーンバーキン年を召されても素敵な方だった。可愛いお家で素敵な笑顔、無邪気に旗を振る女性、何とも可愛らしい。パン屋もどう見ても儲かってはいないがバイトがいるのね。恋っていいね。
手を振る。人生を応援して手を振る。
小さい頃 母親に抱かれて、あるいは祖母と手をつないで、列車に向かって手を振ったこと、 誰にもあるのではないかな。 きっとまだ、子供たちやそのお母さんたちが世界中で、駆け抜けていく列車に心が躍って、今でも線路のそばで変わらずに手を振っているのだろうなぁ。 TGVは、ローザンヌからパリまで乗ったことがありますよ。 ジェーン・バーキンについては、 「ジュテーム・モア・ノン・プリユ」で彼女のことをずいぶん酷評してしまったので、ちょっと心がとがめてます。 で、きょうは別の作品で、彼女の様子を覗いてみたのです。 歳を取ってもあの仕草 ― 肩をすくめてはにかむ彼女は相変わらずそこにいましたね。 朝と夕方と、1日2回、定刻びったりに赤いスイス国旗🇨🇭を振るエリス。 今でこそ世界に名だたる日本の鉄道の正確さですが、 「時間に正確な国」と言えばご存知、それは長らく精密時計工業の国=スイスの専売特許だったのです。 だからこそ成り立つこのお話。 短編はいいですねぇ。 監督も、ロケの街の人たちも、ロスト・ラブの人生を駆け抜けたジェーンのことを応援して、 誰もかれも、彼女に向かって手を振っています。 秘密の文通に夢中の母親。 “ 老いらくの恋 ”に顔をしかめるその息子。 「お母さんに誕生日のプレゼントがあるんだ」って、それかい! 一緒にあの小さな窓から旗🇨🇭を振ろうよ、困った息子だよ おまえ。 でも、彼女の人生のダイヤは止まらない。 胸を躍らせて、新しい朝の発車のベルを、私たちは駅舎に、踏切に、そして人生の線路に、そのベルを聞き続けるのです。 月日は百代の過客にして 行き交うひともまた旅人なり ですね。 臨時列車やダイヤの遅れ、 そして予定外の乗り換えや行き先変更・・ たまにはそれもいいものではないですか。 ジェーン・バーキンの遺作。 飛びっきりの美しい撮影です。 ・・・・・・・・・・・ 【手を振る少女】 この短編映画は実話によるものでした。 エンドタイトル・ロールでエリス本人の写真が出てきました。ジ〜ンと来ます。 似たようなエピソードは、やはり世界中にはあるもので、僕が思い出したのはアメリカの 大陸横断鉄道での本当にあった話。 広大なアメリカの平原を走る大陸横断鉄道で、 いつしか運転士たちの間で交わされるようになったのは 「はるか遠くの農家の二階の窓で いつも手を振ってくれる少女」のことでした。 きょうもいたね、きょうも手を振ってくれたね。運転士たちは嬉しくて汽笛を鳴らします。 ところがある日女の子の姿が見えない。 おや・・? 胸騒ぎを覚えた運転士は 列車をそこに止めて農家まで走り、そして二階のベッドで高熱を出して倒れていた女の子を発見したのです。 抱き抱えられて街の病院まで、運転士は彼女を列車で運んだのでした。 めでたしめでたし。 毎日のあなたのデフォルト行為が、実は街のみんなのための時刻表になっていたのですよ。 示唆深いです。 ・・・・・・・・・・・・・ で、 これは悲しいエピソードになるけれど、(そしてせっかくの映画のレビューも飛んでしまう重たい体験だけれど)、「その日なぜか無断欠勤した仕事先の僕の知人」のこと。 無断欠勤どころか、遅刻なんかするはずのない彼。 何か激しく胸騒ぎがして、「アメリカ大陸横断鉄道の話」をして、その彼の上司に今すぐに彼のアパートに行くべきだと強く進言したのだけれど、 上司が警察と大家さんとともにアパートのドアを開けたのは残念ながら3日の後でした。 予兆があったのに。心筋梗塞でした。 もうこの話題は、触れられない過去です。 あともう一つ、 僕は夜間の長距離トラックの運転手なのですが、 「真夜中の定時の電話点呼」、ほんの10分それが遅れただけで「おい、大丈夫か?」と逆電をくれた本社の夜勤担当者。700人も運転手がいるのに、ふと気になって電話をくれたらしい。 そして いつも必ず手を振ってくれた料金所のおじちゃんたちのことも、僕は忘れられません。 運転手は孤独です。 いつかは別れる僕らの人生だもの、 たくさん手を振ってみんなを応援したいと思います。 🇨🇭〃🇨🇭〃🇨🇭〃🇨🇭〃
シャルロット・ゲンズブールさんのお母様だね。 何もかも良いのだが、...
シャルロット・ゲンズブールさんのお母様だね。
何もかも良いのだが、パン屋さんとしての過酷な労働が描かれていない。
ところで、
ジェーン・バーキンさんは、76歳。日本だったら、10万円貰って『さようなら』フランス系の人達には日本人を『究極の消極的民族に見えた』ので、カンヌ国際映画祭二等なのでしょうね。ラテン系なら、老いをこの映画の様に描きますものね。国が『死ね』って言って、それに従う奴は、フランス人には一人もいない。絶対にいない。
そして、老いても恋をする。いやらしくなく恋をする。
恋って素晴らしい
ジェーンバーキンのショートムービー。 フレンチっぽいがスイスが舞台の物語。 フィルムの色合いも美しく、スイスの景色も相まって色々なカットが全部美しい。 そこに風のように入ってくる音楽も素晴らしい。 この作品を観て思うのはやっぱり恋って素晴らしいんですね。人生を彩るんでしょう。 「私の人生はこれからよ、楽しみたいの」この言葉に尽きるんだと思います。 そして驚いたのがこの物語が実話ベースだった事。ますます素敵ですよね。 それにしてもジェーンバーキンの笑顔は若い頃そのまま、少女のように可愛かったです。 そんな心が暖かくなる物語でした。
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