「J・マキャヴォイの怪演に尽きる」スプリット M.Kotaroさんの映画レビュー(感想・評価)
J・マキャヴォイの怪演に尽きる
文字どおり狂気をはらんだジェームズ・マカヴォイの演技が良い。作品中では23の人格がすべて登場することはないが,それでも9歳の少年,ファッションデザイナーのゲイ,エレガントな成人女性,パワフルな男性など,年齢も性別もパーソナリティーもまったく異なる人格が現れる。表出する人格に応じて表情や声色はもちろん,立ち居振る舞いや全身から放たれる雰囲気に至るまですべてを身体ひとつで演じ分けており,その演技力は並大抵ではないと素人ながらに実感した。
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