ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツのレビュー・感想・評価
全175件中、141~160件目を表示
映画的ヒネリがない
マクドナルド兄弟が作った人気ハンバーガー店は、まったく別人が世界的な企業にした、という話は知っていた。
その舞台裏をうまくドラマ化していた、とは思う。
しかし、Based on true storyは結構なんだが、映画的なひねり、ドラマチックな感動やスリリングな描写もないんだよね。
もうちょっと時代背景や主人公の内面とか描いてくれないと深みが感じられない。
敢えてそういうものを排除したんだろうけど、それは逆に成功してないよ。
小ずるい粘着質の中年ビジネスマンの成功物語をマイケル・キートンはうまくは演じているけれど、映画的広がりもあまりなく、感動したり、考えさせられる内容はない。
52歳までうだつがあがらないセールスマンだったという主人公なのに、日本人の目から見るといい家に住んで金持ちの社交クラブに妻ともども参加してたりして、あんまり苦労が伝わらないし。
まあ、ビジネス、起業に関心がある人には見ておいてもいい映画かもしれないが、本を読めばわかるような内容なのかも。
劇場で見るほどではないと思います。
傑物、しかし本当は単純な人なのかもしれない
序盤のレイの「満足することはない」という台詞に、業の深さを感じると共に、かっこいいと思ってしまった。
ハリーという、かつての自分を映したような存在によって、マクドナルド「創業者」となっていく姿は、なんとも皮肉的である。
どうしてもマクドナルド兄弟に感情移入して観てしまうため、レイという人物の非道さが目につくが、成功を手にするためにはどんな手でも使うという如才なさが、巨大なマクドナルド帝国を作り上げたかと思うと、その貪欲さに見習うべきところもあるのかもしれないと思った。
「マクドナルド」という名前についてのエピソードは、言語学的な観点からも面白いと思った。名前に対する共通のイメージというのは、どこの国にもあるようだ。
ラストの演出は、レイという人物のもう一つの側面を示しているようで、成功の裏側が垣間見えてよかった。
よかった
知識として面白い
実話映画としてとても面白かった。
マクドナルドってこういうふうにできたんだ、
と知れて純粋に興味深かった。
実話ものだけど、エンタメとしてもドラマチックでもあって
単純なサクセスストーリーとしても見れなくもない。
主人公の動きが映画が進むに連れて変わっていく感じが凄く良く描かれたいた。
マイケルキートンが良かったんだろうね。
で、彼、ビジネスマンとしては素晴らしいんだと思いますね。
他の実際の大企業だって、創始者と他の人との確執なんかは当たり前で、そうやって大きくなっているわけだし。
ただこの映画を通し、彼は人間としては凄く嫌だ。
欲しいものは手に入れないと気がすまない、他の人の気持ちなんか分からない。
経営者サイコパスなんでしょうね。
あまりにもエゲツないこれがアメリカンドリームか?
1954年、シェイクミキサーのセールスマン、レイ・クロックに8台もの注文が飛び込む。注文先はマックとディックのマクドナルド兄弟が経営するカリフォルニア州南部にあるバーガーショップ「マクドナルド」だった。合理的なサービス、コスト削減、高品質という、店のコンセプトに勝機を見出したクロックは兄弟を説得し、「マクドナルド」のフランチャイズ化を展開する。しかし、利益を追求するクロックと兄弟の関係は次第に悪化し、クロックと兄弟は全面対決へと発展してしまう。
結局すべてを奪ったのはレイであった。
最初の契約は破棄されマクドナルド兄弟はすべてを失ってしまう。
レイは不動産を所有してフランチャイズ展開を成功させ、苦労した時代を支えてくれた妻とは離婚するもマクドナルドの株は一切手放そうとはせず、利益を拡大してゆく。
最後は実話物のお約束で登場人物のその後が伝えられる。
知的な興奮に満ちた傑作(パンフ購入推奨)
四半世紀ほど前にマクドナルドで働いていたことがあるので興味津々で見に行ったが、上映終了後に劇場のスタッフに思わず「すっげぇ面白かったです」と話したほど、知的な興奮に満ちた傑作であった。
レイ・クロックの自伝と、マクドナルド兄弟の子孫への取材をもとに作られたという、この映画の描き方は極めてフラットなものだ。大方の視聴者や映画評論家は、事業を乗っ取った悪者としてレイを見ているようだが、自分にはそうは思えなかった。レイのハンバーガー事業に対する情熱はマクドナルド兄弟と何ら変わらないかそれ以上のものに見えた。だからこそ、レイの目にはマクドナルド兄弟が自分の大発明の価値を理解せぬ愚か者に映ったのである。シェイクの品質を落としたのも、マクドナルド兄弟がロイヤリティで妥協してくれないためにやむを得ず行った苦渋の決断であった。事実、事業のキャッシュが回るようになってからは早々にアイスクリームに戻したというのは、映画の最後に説明があった通りである。
もちろんマクドナルド兄弟の言い分も正しいと思うが、彼らのやり方ではマクドナルドはカリフォルニアの小さなハンバーガーショップで終わっていたことだろう。レイから受け取った小切手以上の収益を彼らが生み出すことができたかどうか、甚だ疑わしい。
マクドナルドの収益源はハンバーガーではなく不動産である、ということも聞いていたが、具体的な内容は知らなかったので、その内容が明かされた瞬間には驚愕を禁じ得なかった。これを「加盟店から搾取している」などと言う者は、資本主義を理解せぬ者であろう。本部は新たなキャッシュポイントを得る。加盟店は自分でローンを組むリスクと高金利を負わずに済む。誰も損をしていないのである。
とはいえ、乗っ取りは乗っ取りである。客商売であるマクドナルドにとっては探られたくない暗部であることには違いないであろう。映画の最後に、レイがマクドナルド兄弟のノウハウを真似して独自の事業を立ち上げるのではなく、マクドナルド兄弟の事業を乗っ取る道を選んだ理由が明かされるが、これはアメリカ社会の事情に根ざしたものであり、日本人が解説なしで理解することは難しい。是非ともパンフレットを購入して読んでみて頂きたい。
1950年代のアメリカの空気感を忠実に再現しているように見えた映像、素早いカット割りと展開で見る者を飽きさせない演出も素晴らしかった。字幕以上の情報を汲み取ろうと乏しい英語力をフル稼働させたのでとても疲れた(笑)
マクドナルドに遠慮してのことなのかは知らないが上映館がとても少なく、映画館でもう一度見たいと思っても恐らく難しいだろうというのが残念な点である。
マクドナルドを愛した男
マクドナルド兄弟は前半の機能美を追及するシーンから、ただ安定した質の食べ物を早くだすことにこだわった。そのために偶然に生まれた「美」だった。
クロックは違った。彼は兄弟が考案した生産システムと共にマクドナルドそのものを愛した。多分、そこにかつて自分がみたビジネスとしての「美」があったからだろう。「マクドナルドは語感が良い」からの台詞でそれは分かる。だから兄弟から全てを奪った。「美」を手に入れたかったのだ。マクドナルドに熱心でない妻よりも熱心な妻を選んだのと同じだ。
これは乗っ取りというよりもNTRだ。どうしても「美」を手に入れたかった男の話だ。自分はそう感じた。
この男をヒーローに描くのは無理では?
レイを称賛できない。
考えさせられました
気づいたこと3つ
①良いものや合理的なシステムを作っても、それをどのように見せていくのか。良いからといって、それだけではダメなんだと。コンセプトや、ビジョンに賛同する仲間づくりは事業の要素。
②維持する、暖簾を守る事も大切なことだけど
攻める、トランスフォームする事の必要性。
しかも、これを継続して行かなくてはならない。
だって、創業の兄弟も、テーブルサービス方式からファストフード方式への変革をした人達。現状維持だけでなく、どんどん攻める、変わることに挑戦しなくては。
③人は描いた通りの人になる。というか、本気で描かないとそうならない。
自分は何者になりたいのか。何を成し遂げたいのか。それがないと貫けないよね。
ピジネスは才能より根気
上に立つ人とは
偉大なこと
成功というアメリカの病理
全175件中、141~160件目を表示