ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツのレビュー・感想・評価
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悪い奴だ
マクドナルドはアクドイ店だと思っていたが、やっぱりそうかそういうことか。悪い奴もいたもんだ。
商売は弱肉強食ならば、主人公のレイは肉をむさぼる怪物だ。しかもたいした頭も知恵もない。善良な兄弟のすぐれた商売を乗っ取った、「盗んだ」のだ。
公式サイトを見てみると、「ドナルドがどこか怖い理由がわかった」とか、ホリエモンがレイを認めているコメントとかがあり、面白かった。
マクドナルドは、時々食べたくなるけど、なんだかいやになったな。
ふつう。
世の中そんなにうまくいくものではない、と思いながらみてました。
やり方がひどいですね。
ビジネスは勝負でもあるけど、感謝も必要かと。
批判してる訳ではないけど、参考にはしないなー。
ハンバーガー食べたくなった。
双方に愛情をもって描かれる
大抵、この類の話って、撮り手が「善人・悪人」にしたてて描くことが多いように思うのですが、この映画はどちら側も人間的に描かれていて、私自身はどちら側の人間にもにもなりえるし、双方の長所と短所がそれぞれよくわかるようになっていて、とても良かったです。
「アイツにされたことは、腹が立つけど、でも本人のことをそこまで憎みきれない」という兄弟の切ない背中が印象的でした。
マイケル・キートンはとてもいい俳優さんですね。本当になんでも演じきっていてすばらしいです。「バードマン」ではコメディアンなのかと思うほどに面白かったけど、「スパイダーマン」では普通に悪役だったし、、、。最近、彼のすばらしさを知りました。
クォーターパウンダーの復活は?
ある種の才覚があるのは認めるが、決して尊敬には価しない、やなオヤジ感をマイケルキートンが絶妙に演じる。どこで儲けるか、ビジネスにおいてどのパイを貪るか。この展開はなかなか興味深い。されど、それはビジネススクール的な話であり、このオヤジの一生を見せられて愉快になれる訳ではない。
理念というものはことほど左様に歪んだり失われたりするんだな。
マイケル・キートンという役者が有している「シリアスになればなるほど可笑しみが漂う」という資質が存分に活かされていると感じた。
“ファミリー”を強調し、ビジネスに関しては一貫してマクドナルド兄弟の考えを尊重していた。この辺りまでは共感もできるし好感も抱く。クロックは多くの失敗を乗り越えて必死になって成功を掴もうとしているのだ。しかし結局は金によって変わっていく。当初の理念は失われ自らの家庭を清算しフランチャイズオーナーの妻を奪う。
今となってはマクドナルドのイメージなど地に落ちているわけで、それが誰によってなされたのかがハッキリした。しかし当初のマクドナルドは片田舎で頑固な兄弟によって運営される誠実な企業であったことも事実で、そのことが余計にこの成り行きの意味を考えさせる。
それでも何だかこの作品でのクロックを憎めなくしているのがキートンならではなんだよね。
ビジネスマンなら必見の映画
『マクドナルド』食べた事がない人はいない自分も初めて食べた時の衝撃。議論あるものの創業者の物語。名将賛画でなく答えは鑑賞者が出してくれとの描写が秀逸。映画の賛否というよりファウンダーの賛否に割れて評価されるこの作品、自分は間違いなく彼を大絶賛。ビジネスとは?真の勝者とは?を問いかけられるプロを意識するビジネスマンなら必見の映画。
レイは、マクドナルドのセールスマンだ!
レイの根気と、情熱には感服した。マクドナルド兄弟の画期的な工夫にも。
初めてマクドナルドのハンバーガーを食べたのを、今も覚えている。しっとりして、とても美味しかった。
ピクルスも、初めて食べた。
シェークも、カンタンに吸えないぐらい濃くて、冷たくて、衝撃的だった。
マクドナルドのチェーン化にとって、
必要不可欠なものとは、
品質、サービス、クリーンの高水準での標準化だった。
初期に、クラブで出資者に会ってオーナーになってもらうものの、勝手なメニューとか、掃除もしないゴミだらけの店舗が出来てしまい、失望している。
フランチャイズ化にあたり、
オーナーの人選が、鍵となっている。
ルールを徹底させる事は、掃除ひとつとっても、
かなり難しいのだ!
それが出来る人だけ、オーナーにしないと、失敗してしまう。
そのために、講演などで、ハンバーガーの素晴らしさ、夢をかたり、お金も含め、共感して、成功をつかめる人をオーナー家族として迎え入れる。大学もつくる。
夫婦で、頑張って店をやってるのを、うらやましそうに話している場面がある。
それが原点だろう。夜中に、店の掃除に行っちゃうくらいだから。
だが、それには野心と才能がありすぎたのかな?
マクドナルド兄弟との対立は、悲しいが、
尊敬もしていたと思う。白紙小切手を手に、お見舞いに行くではないか。
なぜ、マクドナルドという店名を兄弟に残せなかったのかな?
もう、そう出来ないほど、大きなビジネスになってしまったのか?
今の、パサパサのハンバーガーを見て、レイや、マクドナルド兄弟は、藤田田は、なんと言うのか?
絶対こんな、マズイに近い味じゃなかった。
やり抜く力
ベストセラー「Grit」でも話題となった「やり抜く力」をとことん極めた男の人生。
作品の中では「根気」とされているが、レイ・クロックの「やり抜く力」には唖然とした。
自分のビジネスにおいて、ここまで極められるか、作品の間ずっと考えながら観ていた。
世界にハンバーガー帝国を創った男の物語。面白かった。
典型的な成功物語
開発者と事業を拡大する者が同じ人物とは限らない。
開発と事業を拡大する能力も違う才能が求められる。ソニーの井深氏と盛田氏のように。また違う側面で見ると、資本主義社会では、貪欲なまでに利益追求する者は、ピュアな開発者を飲み込んでしまう恐ろしさがあることをこの映画では捉えている。貪欲に利益追求をする者は、開発者とはまた違う経営側としてのスペシャルな知識が必要だ。レイと財務コンサルタントとの出会いはまさに必然であり奇跡だ。企業の成り立ちには、天才と貪欲な経営者と経営者を支える優秀な財務担当者が必要だという典型的な企業成功物語だ。
20世紀のアメリカ的な価値観が生まれた背景に驚く
食カルチャー視点、あるいはビジネス視点でも観ることができ、知識欲を刺激する、かなり興味深い作品になっている。
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(2015)でアカデミー賞にノミネートされたマイケル・キートンが主演。キートンが演じるのは、世界的な外食チェーン、"マクドナルド"の創業者レイ・クロック。
実は"マクドナルド"は、マックとディックのマクドナルド兄弟がはじめた、カリフォルニア州のハンバーガーショップだったが、その新しいサービスとコンセプトに魅せられたレイ・クロックが、全米へのフランチャイズ化を兄弟に提案し、自ら展開する。しかしやがてマクドナルド兄弟と全面対決をして、乗っ取ってしまう話だ。
ビジネスマンの視点で観ると、本作は、本来の創業者であるマクドナルド兄弟を出し抜いてトップに登りつめる、印象の悪いサクセスストーリーである。
けれども、例えばレイ・クロックの著書「成功はゴミ箱の中に」は、ソフトバンクグループの孫正義社長の愛読書である。また映画の中でも出てくるレイ・クロックが日常的に聞いていたレコード「積極的考え方の力(Power of Positive Thinking)」は、ノーマン・ヴィンセント・ピールが録音したもの。ノーマンの著書は、今で言うところの自己啓発本の元祖で、トランプ米国大統領が傾倒する人物だったりもする。ビジネスで勝ち続ける男の横顔が見えてくる。
マクドナルド兄弟から、"マクドナルド"という看板を買収することに執念を燃やしたレイ・クロックが、店名はファミリー客にウケる"マクドナルド"という発音でなければならないと語る。これがまた面白い。
それはアメリカ人なら誰でも知っている、「Old MacDonald Had a Farm」(マクドナルドおじさんの農場)という唄に基づいている。"♪ E-I-E-I-O(イーアイ、イーアイ、オー)"で有名な、日本では「楽しい牧場」というタイトルでマクドナルドおじさんではなく"♪ 一郎さんの牧場で~"で知られている。
"一郎さん=マクドナルド"というくらい普遍的な名前である。この親しみある魔法の言葉"マクドナルド"がチェーン店をナンバーワンに押し上げた。
映画の冒頭で、レイ・クロックが初めてのマクドナルドの商品に戸惑うシーンも印象的だ。
"皿"も"フォーク"も"ナイフ"もない。紙で包まれたハンバーガーを手で食べるというスタイルは、当時のアメリカ人にも斬新すぎた。マクドナルド兄弟が発明したメニューは、自動車メーカーのフォードが発明した大量生産のフォード方式を、レストランに発展活用させた"ファストフード"の誕生だったのだ。
共通パーツ(材料)で単一化された商品を大量生産して、一様に全国に拡大していくという20世紀のアメリカ的な価値観、"ファストフード"や"チェーン店"は、日本においてもあらゆる飲食店を淘汰してしまった。日本全国どの駅に降りても、スターバックスをはじめとする同名チェーン店が軒を連ねる。それは"マクドナルド"からはじまった功罪なのである。
21世紀に入って、必ずしもマクドナルド方式が支持されているわけではなくなった。とはいえ、全世界で年15億食を提供するメジャー外食チェーンである。
この実話、いままで映画化されていなかったのが不思議なくらい。20世紀のアメリカ的な価値観を代表する出来事なのだ。
(2017/7/30 /角川シネマ有楽町/ビスタ/字幕:松浦美奈)
成り上がりストーリー
しがない営業マンの根気と執念と裏切りの成り上がりストーリー。
主人公は決して善人ではない。
己の事業欲のために、家族や創業者までをも捨てていく。
やはり田舎もんのお人好しではこれ程の規模拡大は出来なかっただろう。
彼に憧れ、自らも行動に移すのなら相当腹を括らなければならない。
裏側
見応えあった。
おそらく知らない人はいないのではないかと思うくらいの「マクドナルド」が出来上がるまでの話だ。
表面はどうであれ、競争社会の本質を描いているようにも思う。
法律上、問題なければ誠実。
人道的には許容できずとも、だ。
だが、それも、その人の立ち位置によるのだろうと思う。
あの人物がいた事で、僕らは手軽にハンバーガーを口にする事が出来る。
その恩恵を享受しているからには、断罪とか否定とかを出来るはずもない。
彼自身を恨んでる人もおそらくいるだろう。
ご自身の言葉で「えげつない事をやってきた」との言葉が残ってる。
映画はその言葉に偽りがなく作られてる。
人々を笑顔にする裏側で行われてきた熾烈な生存競争。
自身の境遇や葛藤も、余す所なくといった感じだろうか…。
どちらかに偏るのではなくとてもバランスの取れた作品だった。
なんつうか、犠牲とリスク無しで得られるものなど何もないと言われてるようだった。
後は、人との出会いだったり関わり方で、人生は大きく転がる事もある、と。
“根気”さえあればいいとの事だが…これを金言と捉えるかどうかは危ういとこだろうなぁ。
主役のリアクションというのだろうか?
考える、聞いている、そんな芝居が人物を幾重にも分厚く仕上げてたようにも見えた。
レイの憎らしさと愛らしさに興奮した
概ね最高。あまりにも執念深く、あまりにも自分を過信するあまり仲間が離れる一方、ビジネスの神様が振り向いてくれた、そんなロジックはスティーブ・ジョブズ、ソーシャルネットワークに通じるところがあった。
トレーラーを観て気になってはいたけどどんな胸くその悪い話だよという気持ちで観に行った。とにかく好きな映画だった。マイケルキートンは良くレイクロックの身振りや口調の癖を研究していると思う。
有名な話
レイ・クロックの話は有名な話なので、知っている人はこの映画を見ても驚きはないはず。
知らない人は楽しめるとは思います。
マイケル・キートンはうまく演じているが、レイ・クロックではなく、マクドナルド兄弟にスポットを当ててた映画を見てみたい。
レイクロックのイメージが変わった
マクドナルドの歴史はなんとなく聞いたことがあった。
レイクロック氏の成功本なんかも読んだことがあった。
だけど、本人の視点から書かれた本にはどんだけ成功したかのストーリーしかない。
この映画で、マクドナルド兄弟の視点から見る彼の生き様にインパクトを受けた。
いかにもアメリカのサクセスストーリー。どんな犠牲を払っても、自分の得たいものを得る。
それは好き嫌いが分かれるだろう。
でもマックに行く
108本目。
同じ人物だけど前半と後半では全く違う人に感じる。
成功者にありがちな話で、やっぱそうなんだ何て思うけど、マックの創始者の事を思うと複雑。
同じ事を思ってたお客さんもいたけど、あの人がいなければマック食べられてないと連れに言われた。
そりゃそうだよと思い、明日の朝もマックに行くんだよな。
店員が観たら、どう思うんだろうな。
店内にポスターとか貼ってないから、オススメではないんだろうな。
不愉快な気持ちになる
不愉快な気持ちになるということは、
映画としてはきちんとできているってことなのか、
認めたくないけど。
こんなに複雑ですっきりしないって、
そもそも見なければよかった。
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